大学生になると、就職活動を考慮してアルバイトを選ぶ人も少なくありません。
しかし単発バイトを繰り返すスキマバイトの場合、その経験を就職活動でアピールできるものなのでしょうか？

今回は、スキマバイトの経験を就活でアピールできるのかを解説すると共に効果的なアピール方法を紹介します！

学生は就活でどんなことをアピールするの？

株式会社リクルートが行った『就職活動・採用活動に関する振り返り調査』によると、就職活動時にアピールする項目としてアルバイト経験が46.7%と、非常に多くの学生が自身のアルバイト経験をアピール材料にしていることが分かりました。

引用：株式会社リクルート『就職活動・採用活動に関する振り返り調査』

しかし企業側は人柄（93.4％）や自社への熱意（74.2％）、今後の可能性（66.4％）などを重視しており、学生時代の経験から何を得たのかどんな人間性を持つ人材に成長できたのかを見ている様子が伺えます。

そのため就職活動の際は、ただアルバイトを経験した旨を伝えるだけではなく、「そこから何を学んだのか」「自分にどう活かしてきたのか」をアピールすることが大切です。

このことを踏まえると、アピールする場合は長期アルバイトである必要はありません。
単発バイトでも「どう取り組んだか」「何を学んだのか」を一貫してアピールできれば、人柄や熱意をしっかり伝えられるでしょう。

就職活動でスキマバイトの経験アピールするときのポイント

前述の通り企業の担当者は、どんなアルバイトをしていたかよりも、どのような目的を持って仕事に取り組んだのかを重視します。
そのため、ただ「多様な経験を積むためにスキマバイトに取り組んだ」といったアピールだけでは、担当者から高い評価を得ることはできないでしょう。

ここでは、就職活動でスキマバイトの経験アピールするときのポイントを紹介します。

目的を明確にし、ストーリーに一貫性を持たせる

スキマバイトをアピール材料にする際は、目的を持ってアルバイトに取り組んでいたことをアピールできるよう、エピソードに一貫性を持たせましょう。

例えば、出版業界の営業職に就職したいと考えた場合、飲食店でのスキマバイトでコミュニケーション力を高めた、本屋のスキマバイトで書籍に触れた、テレアポの仕事で営業力を養った、などのように一貫性のあるエピソードを創り上げることができれば、説得力があり、面接官にも納得感を与えられるでしょう。
職種がバラバラであったとしても、ストーリーを感じられますよね。

またIT企業に就職したいと考えた場合でも、IT系企業に絞り事務業務や電話応対のスキマバイトに取り組んでいると、「IT系の企業で働きたい」という気持ちを主張しやすくなります。

スキマバイトに取り組んだタイミングで就職活動のことを強く意識する人は少ないかもしれません。
しかし就職活動を意識するようになったり、就職活動に取り組むようになった際には、ぜひ就職活動に活かせる働き方を意識してみてはいかがでしょうか。

直面した課題やどのように課題を乗り越えたのかを伝えるする

スキマバイトに取り組む際、課題に直面したり、困難だと感じたこともあるでしょう。

せっかく採用した人材が早々に退職しないためにも、企業の人事担当者は「今後の可能性」も見定めています。
直面した課題やどのように課題を乗り越えたのかを伝えることで、可能性を秘めた人材であること、問題発見力や解決力を有している人物であることをアピールできます。

就職活動で自己アピールする際は、「どんな難しさがあったか？」「解決に向けてどのような工夫・努力をしたのか？」を伝えましょう。

就職したいお仕事に向けてスキマバイトに挑戦しよう！

スキマバイトの魅力は、様々な職種・業種の仕事に挑戦できる点。
1日だけ単発で仕事に取り組めるため、就職を希望する業界や就きたいと考える職種に挑戦できる機会を得られるでしょう。

もちろんスキマバイトのため、専門性の高い業務や難しい仕事を任せてもらうことは難しいかもしれません。
しかし現場から業界の裏側を垣間見たり、業界の特性を理解したりと、就職活動に活かせることはたくさんあるでしょう。

スキマバイトを通じて挑戦してみることで、就職活動に向けて何に取り組んでいくべきか明確になることもあります。
このように取り組み次第で大きな成果を得られることもあるため、就職活動に向けてスキマバイトに取り組みたいと考える人はぜひ目的を明確にした上でスキマバイトに挑戦してみてください。