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海外を拠点としたノマドワーカーやギグワーカーの税金はどうなるの?

22.08.18

インターネットの普及に伴い、オフィスに出社しなくても仕事を受発注できるようになったこの時代。
働き方・雇用の在り方も多様化し、『正社員』『パート』『派遣社員』などの従来からある働き方に加えて『ノマドワーカー』『ギグワーカー』といった新しい働き方を始める人も増えてきました。

これは日本だけではなく、世界で共通して起きている働き方の変化でもあります。
日本は世界と比較しても『ノマドワーカー』『ギグワーカー』などの新しい働き方には疎く、世界の中でも遅れを取っています。
しかしながら日本人の中には、海外に在住しながら日本の仕事を請け負っている人たちがいるのをご存知でしょうか?

日本よりもノマドワーカーやギグワークが早くから浸透・普及している国では、新しい働き方への理解が深く寛容です。
またアジアなどは日本企業の拠点も多いため、日本語を本業ビジネスにしながら国を超えて日本から副業の仕事を受注するギグワーカーもいます。

海外を拠点に仕事を請け負うノマドワーカーやギグワーカーは少しずつではありますが、日本でも年々その数を増やしています。
そこで今回は、「海外を拠点としたノマドワーカーやギグワーカーの税金」についてお伝えします!

本記事を読まれている方は日本を拠点に活動されているノマドワーカーやギグワーカーが大半かと思いますが、本記事を読むことで世界に視野が広がるかもしれません!

『ノマドワーカー』とは?

ノマドワーカーとは、遊牧民を意味する英語『nomad(ノマド)』と、労働者を意味する英語『worker(ワーカー)」』が組み合わさった言葉。
“ノマド”を「ノー窓」とから派生した言葉と勘違いしている方もいますが、季節の変化と共に居住場所を変え生活を営む遊牧民のイメージから『時間・場所を選ばず働く人(働き方)』として使われるようになりました。
パソコン1台で場所・時間に囚われず自由に仕事ができるその働き方は、現代ニーズにマッチしており非常に注目を集めている働き方でもあります。

『ノマドワーカー』と『ギグワーカー』違いは?

ノマドワーカーとギグワーカーを同じ働き方と捉えられている人も多いですが、実はそれぞれ全く違う働き方です。

ノマドワーカーは働く場所や時間を自由に選択できる働き方であり、正社員も会社が許可すればノマドワーカーになれます。
テレワークとも似ている働き方ですが、テレワークはノマドワーカーのように勤務場所や時間を自由に選ぶことはできません。
勤務場所は、会社指定のワーキングスペースもしくは自宅。また勤務時間も定められており、メンバーと連携しながら業務を遂行します。

ギグワークはギグワーカーと発注者を結ぶインターネットを介した媒体(アプリやサイト)を通じて仕事を探し、マッチングが叶えばその日限りの仕事を請け負う働き方です。
単発の仕事を繰り返し請け負うギグワークは、個人事業主になります。ノマドワーカーにも個人事業主として仕事を請け負う方もいますが、継続の有無が大きな違いと言えるでしょう。

またギグワークは発注者の指定する場所で勤務しなければなりません。在宅の場合でも自宅での勤務を指定されていることが大半です。
一方でノマドワーカーは雇用者から働く場所を指定されることはありません。そのためワーケーションのようにバカンスや旅行を楽しみながら仕事をされる方もいます。

海外に拠点を置くノマドワーカー・ギグワーカーの税金

時間や場所の制約が少ないノマドワーカーやギグワーカー、フリーランスは、海外を拠点に働くことも可能です。
しかし海外に在住しながら日本円の収入を得た場合、税金をどこの国にいつ・どうやって納めるのでしょうか?

海外に拠点を置くノマドワーカー・ギグワーカーは
どこの国に税金を納めるの?

納税先は居住者(日本国に居住する人)か非居住者(日本国に居住しない人)かによって異なります。
居住者とは日本国内に住所がある個人、もしくは日本国内に生活拠点となる場所を1年以上有する個人を指します。
一方の非居住者は上記以外の人を指します。

生活の本拠がどこにあるかという観点から判断されるため海外に在住するノマドワーカーやギグワーカーの多くは非居住者に該当します。
ただし滞在年数や国籍のステータス、複数の滞在地の有無によって納税国が変わるため、判断に迷う場合は『国税局電話相談センター』に問い合わせてみるのも良いでしょう。

非居住者は原則居住国に対し納税をしますが、国内源泉所得がある場合は日本国への納税義務が発生します。
国内源泉所得がない場合は、日本国への税金支払い義務はありません。

<住民税の注意点>
都道府県や市区町村などに支払う住民税に関しても、原則日本国内に住所がない場合は支払いの義務はありません。
しかし年の途中に海外に移住した場合は、その年だけ住民税が課せられる場合があります。
移住の前には住所を置いていた自治体に支払いの有無を確認しておくと安心です。

参考:国税庁

海外に拠点を置くノマドワーカー・ギグワーカーは
いつ・どうやって税金を納付する?

海外拠点のノマドワーカーやギグワーカーで国内源泉所得がある場合は、確定申告を行います。
確定申告の際に、必要納税額を算出し日本国に税金を納めます。
しかし海外を拠点にしている方の場合、毎年確定申告のために帰国するのは難しいですよね。
そんな方は納税管理人を定め自身の代わりに確定申告や税金の納付ができる制度もあります。
詳しくは下記国税庁のホームページをご確認くださいね。

参考:国税庁(第117条関係 納税管理人)

今回は海外拠点のノマドワーカー・ギグワーカーについて触れましたが、組織や事業に縛られない働き方は、日本を拠点にしながら海外の仕事を請け負うことも可能です。
世界をまたにかけて活動ができるなんて、ノマドワーカー・ギグワーカー・フリーランスなど働き方は無限の可能性を秘めていますね!

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