Z世代の動向や考え方を現す言葉として“タイパ”というワードを耳にするようになって久しい昨今。
かかった時間に対する満足度や費やした時間への効果を重視するその考え方は、Z世代に限らず他の年代にも波及している様子が伺えます。

タイパを重視する人々が増えるに伴い、スキマ時間を活用できるスキマバイトの注目も高まりつつあります。
特に新型コロナウイルスが蔓延した2020年を機にスキマバイトの市場規模は一気に拡大の一途を辿り、利用者も増えています。

そこで今回は、アフターコロナにおけるスキマバイトの利用率、さらには新型コロナウイルスが蔓延し始めた2020年と比較して2023年はどのような人達が利用するようになったのか、
解説したいと思います♪

スキマバイトってどのくらいの人が活用しているの？

1日単位の仕事紹介プラットフォーム「シェアフル」を提供するシェアフルが2020年に行った調査では、1日数時間～数か月単位で働く「スキマバイト」についての認知度は40.1％。実際にスキマバイトを経験したことのある就業者は、10.8％にとどまる結果となりました。

しかし、Withコロナ・Afterコロナに移行する中で、スキマバイトの募集人数は約10倍にもなり、年間総労働時間の推移も2019年から2021年にかけては約11倍にもなったというデータもあります。特に製造業における軽作業の求人数は、約73倍にもなりました。もちろん軽作業だけではなく、販売系の求人は33倍、配送関係の求人は22倍と多くの業界でスキマバイトの活用が進んでいる様子が伺えます。

また2023年6月に公開された日本経済新聞によると、働き手と企業を仲介する大手事業者（4社）の会員登録数の合計は、半年で約3割増え、1,000万人を超えたとのこと。
新型コロナウイルス禍の収束に伴い、人手不足が深刻な飲食業などで重要な戦力となりつつあるようです。

非常に多くの人が収入ルートとして活用している様子が伺えますね。

画像引用：日本経済新聞

スキマバイトを活用している人

スキマバイトの利用者の多くは学生・サラリーマンです。
やはりタイパを重視するZ世代は、スキマバイトの利用率が高く、長期アルバイトと併用するケースも珍しくありません。
また昇給の頭打ちや物価の上昇といった不安定な経済状況などから、サラリーマンの活用率も伸びています。

さらにスキマバイトの認知度の広まりに伴い、65歳以上の働き手の数も急速に伸びています。
「自分の都合で働けるのが助かる」、「短時間の仕事が多く、体にも負担なく働けて良い」などの理由から2023年7月時点のシニアワーカーの数は約4万人にも上り、2020年以降毎年約2倍のペースで増加を続けています。
2019年7月と比較すると、144.6倍もの急拡大が見られたとのことです。

画像引用：株式会社タイミー『シニアワーカーのスキマバイト利用実態レポート』

スキマバイトは属性問わず働ける新しい働き方

スキマバイトと一口にいっても、エントリーできる業種・職種は多岐に渡ります。
またその日1日限りの業務になるため、作業自体は単純なものが多く未経験でもすぐに取り掛かることができる案件ばかりです。
そのため、性別や年齢問わず誰でも気軽に応募できる点が魅力。

さらに、事前に履歴書を作成したり面接などの手間もかからず、思い立ったその日・その瞬間に仕事に取り組むことができるのも、「スキマ時間を活用したい！」と考えるワーカーの需要を汲んだ働き方と言えそうですね♪

少子高齢化に伴う労働人口不足の減少や、働き方の多様化などあらゆる要因が相まって、スキマバイトは今後も市場の拡大が見込める働き方です。
まだ求人が少ないエリア・業界の求人も今後少しずつその数が増えてくることも期待できるでしょう。

スキマバイトに少しでも興味を抱いている方は、まずスキマバイトを募集する企業と働きたい！と希望するワーカーを繋ぐプラットフォームサービスに登録してみてはいかがでしょうか。
住まいの近くのエリアで募集している案件がみつかったり、やってみたかった仕事が掲載されていたりと、どんな案件があるのか見ているだけでも楽しいですよ♪

スキマバイトを上手に活用しよう！

スキマバイトは、自身の予定や都合、ライフスタイルに合わせて働ける新しい働き方。
活用次第で収入はもちろん、社会とのつながりや新しい世界の発見なども得られるでしょう。

ぜひスキマバイトを上手に活用し、自分らしい生き方を実現してみてください！