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会社を辞めてギグワーク1本で活動する場合『社会保険』には入れないんですか?

22.08.25

会社を辞めて、副業として活動していたギグワークを本業にして活動幅を広げたい!
このようにサラリーマンからギグワーカーに転身する方は少なくありません。
しかしギグワーカーは個人事業主。税金や保険、支出入管理など全て自分で管理しなくてはなりません。

中でも社会保険に関しては、日本国民全員に対し加入が義務付けられており、会社員を辞めるとすぐにギグワーカーとして社会保険に加入しなければなりません。
サラリーマンからギグワーカーに転身した方の中には『取り敢えず、国民健康保険に加入した』という方も多いかと思います。
しかし同じギグワーカーであっても、加入する保険によってお得になる場合と損をしてしまう場合があります。加入するのであれば、納得・理解した上で加入したいものですよね。

本記事では、会社を辞めてギグワーク1本で活動する場合の社会保険の在り方について、お伝えします。

日本の「国民皆保険制度」についてちょこっと解説

実は日本は世界でも珍しい「国民皆保険制度」を導入しています。
国民皆保険制度とは、国民が何らかの公的医療保険に加入し、お互いの医療費を支え合う制度のこと。
日本国民の誰もが何等かの保険証を持っており、新生児や乳児、高齢者を含め誰でも種類問わずどんな保険医療を受けられようになりました。
世界では、国民の加入保険が民間保険中心の国や、無保険の国民を多く抱える国も多数存在します。

「国民皆保険制度」が導入されたことにより、日本は大きく経済成長を成し遂げ、世界有数の経済大国になりました。

参考:健康保険組合連合会

会社を辞めギグワーク1本で活動する時、どんな選択肢がある?

日本の経済を支えた国民皆保険制度は、今でも継続しており、日本国民は何らかの保険に加入しなければなりません。
とはいえ、サラリーマンからギグワーカーに転身した場合、どのような選択肢があるのか分からない…という方も多いかと思います。
一般的には国民健康保険に加入するケースが多いですが、実はいくつかの選択肢があるのをご存知でしょうか。

国民健康保険に加入する

国民健康保険は、日本国内に住所を所有し下記のいずれにも該当しない方が加入対象となります。

  • 他の医療保険(健康保険)に加入している方、その被扶養者
  • 生活保護を受けている方
  • 後期高齢者医療制度に加入している方
  • 短期滞在在留外国人の方 など

参考:厚生労働省

ギグワーカーとして活動する方は、原則国民健康保険に加入することになりますが、下記に紹介する3つの制度を利用する場合は国民健康保険への加入は必要ありません。

健康保険任意継続制度を利用する

『健康保険任意継続制度』とは、被保険者の資格を有していた会社を退職し下記の条件を満たしている場合、本人の希望により継続して2年間被保険者になれる制度のこと。

  • 資格喪失日の前日(退職日)までに継続して2ヵ月以上の被保険者期間があること
  • 資格喪失日から20日以内に、「任意継続被保険者資格取得申出書」を提出すること

国民健康保険と健康保険を任意継続した場合、どちらの保険料の方がお得なのか、気になるところですよね。
保険料はお住まいの地域や今まで所属していた会社の保険料率によって変動します。
また健康保険を任意継続した場合の保険料は、会社と折半していた分も支払わなければならなくなります。

そのため一概に、健康保険任意継続制度を利用した方が保険料が安くなるとは言えません。
保険料を安く抑えたい方は、自動計算ツールで計算するかお住まいの自治体窓口に相談しましょう。

家族の扶養に入る

ギグワーカーもしくはギグワーカー以外の個人事業主収入を合わせて年収が130万円未満かつ、配偶者がいる場合、配偶者の被扶養者になることができます。
保険の中で一番安く済む保険のため、条件に該当するのであれば、配偶者の被扶養者になる手続きを進めましょう。

法人化し、社会保険に入る

ギグワーカーとして一定の収入規模がある、法人成りをして会社設立を視野に入れている方は、法人化し自身の会社の社会保険に加入する選択肢もあります。
法人化するには、労力と時間がかかることもあるため、法人化するまでは国民健康保険に加入したり、健康保険任意継続制度を利用するケースもあります。

退職前に保険の加入先を検討しておきましょう!

退職後に保険の加入先を決めよう!と思っていると、退職時の手続きや引継ぎ、ギグワーク活動などでうっかり保険の手続きを忘れてしまうこともあります。
国民健康保険への加入が遅れた場合は、さかのぼって保険料を納めなければなりません。また健康保険任意継続制度の利用を検討していた場合も申請が遅れると加入ができなくなってしまいます。

退職後にどの保険を選択するかは、ご自身の会社員時代の収入や今後のギグワーカーとしての活動の仕方によって変わります。
会社を退職しギグワーカー1本の活動を視野に入れている方は、早めに退職後の社会保険について検討しておきましょう!

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