単発で仕事を請け負うギグワーカー。一方で日雇い労働者もその日限りの働き方ですよね。
皆さんはその2つの働き方の違いをご存知でしょうか？

「呼び名が違うだけで同じ働き方なんじゃないの？」と思っている方もいるかもしれませんが…
ギグワーカーと日雇い労働者は全く違う働き方なのです！

今回は2つの働き方の違いについてお伝えします。
最後に日雇い派遣との違いについても触れているので、ぜひそれぞれの違いについて確認してみてくださいね。

ギグワーカーと日雇いバイト3つの違い

ギグワーカーと日雇い労働者には大きく3つの違いがあります。

＜違い➀＞働く期間

1つめの違いは“働く期間”です。
ギグワーカーは数分～数時間の単発の仕事を請け負います。
一方で日雇い労働者とは一日単位の契約で雇われる労働者のことを言います。
労働者派遣法第35条では、日々又は30日以内の期間を定めて雇用する労働者を日雇労働者と定義しています。

このことから、ギグワーカーは数分単位の労働から請け負うのに対し、日雇い労働者は1日単位で仕事を請け負う働き方ということが分かります。そのため1日単位で労働契約を交わす日雇い労働者は、そもそも数分単位の労働がありません。よってギグワーカーのようにスキマ時間を活用した働き方は難しいと言えるでしょう。

＜違い➁＞雇用契約

ギグワーカーが請け負う仕事の大半が業務委託です。
特定の企業に属さないため、ギグワーカーは個人事業主扱いになります。
日雇い労働者は企業と直接雇用契約を結ぶ働き方です。
ギグワーカーと日雇い労働者は同じ仕事をしたとしても雇用契約違うことを理解しておきましょう！

＜違い➂＞仕事の探し方

ギグワーカーと日雇い労働者は仕事の探し方にも大きな違いがあります。
ギグワーカーは、プラットフォームと呼ばれるギグワークの求人サイトやアプリを介して仕事を探します。
日雇い労働者は、公共職業安定所や求人情報誌、紹介などから仕事を探します。
このようにギグワーカーはインターネット上のツール（アプリやサイト）を通じて仕事を探すのに対し、日雇い労働者は、インターネットに限らずインターネットを介さない媒体からも仕事を探します。

時間も職種も多種多様！
日雇い労働者より自由なギグワーカーの優位性！

日雇い労働者は企業と雇用契約を結ぶため、
どうしても業種や業務内容に制限がかかってしまいがち・・・。
また日雇い労働者は日単位の労働になるため、仕事の日は1日中労働に時間が費やされてしまいます。

一方でギグワークは、雇用契約を交わさない働き方なので、職種も多種多様！
さらにギグワークは案件単位で仕事を請け負うため、中には数十分で完了する仕事もあります。
スキルや経験が豊富なギグワーカーは、専門性を活かすことで高単価の仕事を受注することもできちゃいます！

このように一見すると同じような働き方のように見えるギグワーカーと日雇い労働者。
しかしギグワーカーは、時間・報酬・選択肢など様々な点で優位性に優れており、より今の時代のニーズにマッチした柔軟性の高い働き方と言えるでしょう！
スキルや経験を活かしてより高額な報酬を得るギグワーカーも増えています。
頑張りや工夫次第で収入を増やしていけるのもギグワークの魅力ですね！

日雇い派遣は原則禁止！ギグワーカーなら大丈夫！

ギグワーカーや日雇い労働者と並び、同じ働き方と思われがちな日雇い派遣。
実は日雇い派遣も、ギグワーカーや日雇い労働者とは全く違う働き方なのをご存知でしょうか！？

日雇い派遣とは？

日雇い派遣とは、1日単位で派遣契約を交わす働き方です。
雇用主は派遣会社となり、雇用を結ばないギグワーカーや働き先の企業と直接雇用契約を結ぶ日雇い労働者とは雇用契約が異なります。
また仕事の探し方にも大きな違いがあります！
日雇い派遣の場合は、登録している派遣会社から仕事を紹介してもらいます。
そのため、ギグワーカーのようにプラットフォームを利用したり、日雇い労働者のように求人情報誌や公共職業安定所などで仕事を探すことはありません。

日雇い派遣は原則禁止！？

かつて日雇い派遣は副業をしたい会社員や、空いた時間を活用したい主婦や学生に人気を集めた働き方でした。
しかし『日雇い』という働き方は、雇用者の管理責任が果たされていないことも多くあり、労働災害に繋がる事故も多く起りました。
その結果、日雇い派遣は平成24年10月1日に施行された改正労働者派遣法で原則禁止となりました。

現在、例外的に日雇い派遣が認められているのは、下記条件に該当する人。

• 60歳以上の者
• 雇用保険の適用を受けない学生（いわゆる「昼間学生」）
• 副業として従事する者（生業収入が５００万円以上の者に限る）
• 主たる生計者以外の者（世帯収入が５００万円以上の者に限る）

参考：厚生労働省

日雇い派遣は上記の条件をクリアすればできますが、日雇い派遣が原則禁止になってからは求人数もグッと減ってしまいました。
そのため、「やりたい仕事が見つからない！」「なかなか仕事を紹介してもらえない！」ということもあるようです。。。

ギグワーカー・日雇い労働者・日雇い派遣。
これら3つの働き方は混同されがちですが、実は全く違う働き方であることをお分かり頂けたかと思います。
中でもギグワーカーは今の時代の需要にマッチした働き方。ギグワーカーを雇用したいと考える企業や業界はさらに増え続けるでしょう！
より豊富な選択肢から自分の好きな仕事を選べるギグワーカーは他のどの働き方より自由度が高く、魅力的な働き方です。

『ギグワーカー』という働き方に興味をお持ちの方は、今後の需要も見越して、ぜひこの機会に挑戦してみるのも良いかもしれません！