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ギグワーカーが扶養内に収める収入はどれくらい?

22.02.04

単発でお仕事を請け負うギグワークは、サラリーマンの副業としてだけではなく、学生やシニア層にも広がりをみせています。
ちょっとしたスキマ時間を有効活用できる一方で、「扶養について気になる・・・」という方も多いのではないでしょうか?
今回はギグワーカーが扶養内に収めるために気を付けたい収入のラインについてお伝えします!

そもそも『扶養控除』ってなんだろう?

まず最初に扶養控除についてお伝えします。

扶養控除とは?

国税庁のホームページには、以下のように記載されています。

『納税者に所得税法上の控除対象扶養親族となる人がいる場合には、一定の金額の所得控除が受けられます。これを扶養控除といいます。』

参考:国税庁

同一収入でも金銭面的に家族のサポートをしなければならない場合、単身者より生活の負担が重くなります。
扶養控除制度では、金銭面的なサポートが必要な家族を「扶養親族」と呼び、扶養親族の人数に応じて所得に対する税負担が軽減されます。

配偶者控除と混同されがちですが、配偶者控除とは、扶養者の配偶者(民法で定める婚姻の事実がある人)が受けられる控除のこと。
一方で扶養控除は、配偶者以外の親族(生計を共にしている6親等内の血族及び3親等内の姻族)が受けられる控除となります。

控除額

控除額は扶養親族の年齢、同居の有無等により異なります。

  • 年少扶養親族 満15歳以下:0円(児童手当施行のため、控除なし)
  • 一般扶養親族 16歳以上18歳以下:38万円
  • 特定扶養親族 19歳以上22歳以下:63万円
  • 成年扶養親族 23歳以上69歳以下:38万円
  • 老人扶養親族(同居以外) 70歳以上:48万円
  • 老人扶養親族 (同居)70歳以上:58万円

参考:国税庁

『扶養内』とは?

では具体的に扶養内とはどのようなことなのか、お伝えします。

扶養内とは?

扶養内とは、扶養者の6親等内の血族及び3親等内の姻族であり、扶養控除の対象となっている場合を指します。また扶養内の対象になっている人のことを被扶養者・扶養親族と呼びます。

被扶養者になるための収入範囲

被扶養者になるためには、一定の年収未満でなければなりません。

<同居(同一世帯)の場合>

年収が130万円未満(60歳以上の方または障害者は年収180万円未満)かつ、被保険者の年収の2分の1未満であること。※2分の1以上であっても総合的に認められるケースもあります。

<別居の場合>

年収130万円未満(60歳以上の方または障害者は年収180万円未満)かつ被保険者からの援助額より少ない場合。

参考:三菱地所健康保険組合

○○円の壁とは?

控除と一緒に話題にのぼる「○○円の壁」。
一般的に広く周知されている金額には、103万円と130万円があります。
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

103万円の壁

103万円は、所得税に関わる年収額。
被扶養者は年収103万円を超えると所得税を納めなければなりません!
さらに扶養者は、扶養する子どもの年収が103万円を超えると、扶養控除の額に対する住民税と所得税の免除がなくなり、扶養者の年収や子どもの年齢に応じて年間5万~20万円の税金が増えることになります。

130万円の壁

年収が130万円を超えると扶養者の健康保険の扶養から外れて、被扶養者は自分で社会保険に入らなければなりません。ギグワーカー収入(もしくはアルバイト・パート収入の合計)が130万円を超えてしまうと、国民健康保険に加入する必要があります。

扶養内で働くために気をつけること

ついうっかり「扶養から外れてしまった!」ということがないように、扶養内で働くために下記の点に注意しましょう。

103万円・130万円どちらを基準にするか決めよう!

扶養者の住民税と所得税の負担が増す103万円。また扶養者の健康保険の扶養から外れ自身で国民健康保険に加入しなければならない130万円。
まずはどちらの収入を基準にするか、扶養者と相談し、年収基準を明確にすることが大切です。

収入はこまめにチェック!

年収103万円は、月収に換算すると約8万5,000円です。また年収130万円は、月収に換算すると約10万8,000円です。さらに130万円は交通費も加えて計算されるため、特に遠方に通勤している方は要注意です。
ひと月あたりの収入ラインを覚えておくと稼ぎ過ぎることもなくなりますよ。

扶養者の家族手当が外れるか要確認!

扶養者が勤めている会社によっては、家族手当が支給される企業もあります。
『扶養している家族が103万円もしくは130万円以下の場合に支給』と定めている企業もあります。被扶養者の収入がこれらの金額を上回る場合、家族手当の支給対象から外れることがあるので、注意しましょう。

シニアギグワーカーは年金収入とのバランスも要チェック!

シニアギグワーカーでお子さまの扶養に入っている場合、年金も収入とみなされます。そのため、年金収入と合わせてギグワーク収入が扶養内金額に納まるよう、調整が必要です。

 

ギグワークはスキマ時間を有効に活用し、収入を増やせる働き方です。
しかし収入を増やすほどに扶養から外れる可能性が高まります。
目先の収入だけではなく、収入に伴う影響を考慮することが大切です。周囲への影響を考えた上で、自分に合った収入や働き方を選択してくださいね!

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