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ギグワーク研究 ギグワークにまつわるアレコレ

ギグワークの現状と今後

22.01.06

欧米を中心に世界中で急速に市場を拡大しているギグワーク。日本でも新型コロナウイルスの影響や国を挙げての副業推進の動き、またUber Eatsなどの配達員の知名度急増に伴い、その働き方への注目が高まっています。

ギグワークに興味がある、既にギグワーカーとして活動しているという人は少ないないでしょう。
今回はギグワークの現状と今後についてお伝えします。

ギグワークの現状

アメリカでは労働者全体の40%がギグワーカーとして生計を立てていると言われています。
日本でも発注者(企業)・受注者(労働者)双方共にその需要があり、その市場はコロナ禍でも安定した成長が続いていると言われています。
ギグワーク先進国のアメリカ・中国だけではなく世界中でその働き方に注目が集まり、少なくとも 800 近い仲介プラットフォーム(2021 年初時点)が存在。年間5兆円規模の案件が動いているそうです。

さらに現状の日本の動向では、発注側は地方、受注側は都市部に多い傾向にあるようです。つまり地方の人材不足を都市が補う構図が成り立っていることが伺えます。
さらにこの動きが活性化すれば、地方と都市の人材格差を埋める役割も期待できるでしょう。

急増するギグワーカー

副業を希望する人は、増加傾向にあります。
ギグワークの浸透によって副業希望層が実際に副業を始める動きがみられ、結果として副業人口は増大していくでしょう。

また日本経済新聞によると、クラウドソーシングを手掛ける大手4社サイトの統計から国内のギグワーカーは2020年上半期で延べ100万人増加したそうです。また各サイト4社の2020年5月時点の累計登録者数は、昨年末に比べて約15%増大。
たった半年で15%もの登録者が増えています。

副業・ギグワークニーズが高まる背景には、ギグワークを行うことで経済的余裕を確保し、ギグワークで得た利益を趣味・娯楽に出資することで精神的余裕も持ちたいと考えている人が増えている点が挙げられます。

「ギグワーク=フリーターの割合が高い」というイメージをお持ちの人もいらっしゃるかもしれません。しかし実はギグワーカーの割合のうち約40%が会社員(正社員・契約社員・派遣社員)で占められており、そのような背景が安定雇用を得ている層にも影響を与え、ギグワーカーの割合が増えていると考えられます。

参考:経済産業省

今後はどうなっていくの?

ギグワークを始めたいと考えている人にとって気になるのは、今後の市場動向ではないでしょうか。

需要について

新型コロナウイルスの影響も相まって突発的な人手不足を補うためにギグワーカーを登用する企業は増えています。とはいえ、この新型コロナウイルスの影響以前に企業側にはもともと単発で働く人材へのニーズがあったと言われています。
企業には必要な時に必要なスキルをアウトソースする方が、時間や費用の効率化につながるという考え方が根底にあります。
そのため、新型コロナウイルスの影響がなくなったアフターコロナにおいても、引き続きその需要は伸び続ける可能性が高いでしょう。

先述では日本でも県境を越えて地方と都市部の受発注が活発に行われている旨をお伝えしました。世界規模でも同様の現象が起きており、欧米からインドなどの新興国に国境を越えた仕事の受発注が増えています。今後は日本と世界間での受発注も増えていく可能性が高そうですね。

保障について

ギグワークは様々な雇用の中でも新しい働き方です。
そのため、世界各国でもギグワーカーに向けた法律が充分に制定されておらず、社会保障が行き届かないリスクがあります。

しかしギグワーク先進国のアメリカのカリフォルニア州では『Assembly Bill No.5』と呼ばれるギグワーカーを保護する内容の重要法案が上院において可決され2020年1月1日から施行されています。
またイギリスのUber Eatsでは、ドライバーを「労働者」として位置づけ、同国の労働法規に基づく待遇を保証することが決まりました。

日本ではギグワーカーへの保障がまだまだ十分ではありません。しかしギグワーク市場の拡大に伴い、少しずつギグワーカーへの保障が見直されるかもしれません。

参考:日本経済研究センター コロナ禍でも拡大続くギグワーク市場

ギグワークは本業でも副業でも柔軟に、働く時間・場所を選べるメリットがあります。
そのメリットは受注者(労働者)だけではなく、発注者(企業)にもあり、日本でもアメリカ同様ギグワークの市場が拡大していくでしょう。
とはいえ、日本ではまだまだこれから発展する新領域であり、保障や世間の受け入れ態勢についても今後様々な変化が生じる可能性があります。

ギグワークに興味がある方は、いち早く市場に参入することをおすすめすると共に、ギグワークを取り巻く今後の環境変化も敏感にキャッチアップすることで、より自分のニーズに合った働き方が叶うかもしれません。

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