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職業訓練とは?スキマバイトのワーカーも利用できる?対象条件も解説

25.08.19

近年、自身のライフスタイルに合わせて働くことができるスキマバイトは、学生から主婦、フリーランスの方々まで、多くの人にとって身近な働き方となりました。一方で、「今の働き方で将来が不安」「もっとスキルを身につけたい」と考える方も少なくないのではないでしょうか。
そうした悩みを持つ皆さんの選択肢の一つとなるのが、国が支援する「職業訓練」です。この記事では、職業訓練の詳細をお伝えするとともに、スキマバイトワーカーが利用できるのか、そしてどのような条件があるのかなど解説していきます。

職業訓練とは?

職業訓練とは、国が就職やキャリアアップを支援するために、仕事に必要なスキルや知識を習得できる場を提供する公的な制度です。パソコンスキルや介護、プログラミング、デザインなど、多岐にわたる分野のコースが無料、もしくは安価で受講できることができます。失業中の人に限らず、キャリアチェンジを目指す人やスキルアップをしたい人、ブランクのある人など、さまざまな背景を持つ人々が利用できる公的制度の一つです。

職業訓練の種類と目的

職業訓練には、主に二つの種類があります。
一つは、公共職業訓練と呼ばれる制度であり、主に雇用保険を受給している求職者を対象としています。ハローワークを通じて申し込みを行い、一定期間の訓練を受けることで、再就職に必要なスキルを身につけることを目的としています。もう一つは、求職者支援訓練と呼ばれるもので、雇用保険を受給できない求職者や、フリーランス、非正規雇用者、あるいは主婦の方々など、幅広い人々が対象となります。本制度は、働きながらでも利用しやすいコースが多く、新たなスキルを身につけることで、キャリアアップや安定した就職を目指すことができます。

どちらの訓練も、単に座学で知識を得るだけでなく、実践的な内容が多く含まれているため、即戦力となるスキルを効率的に習得することが可能です。例えば、簿記や医療事務などの事務系から、Web制作やプログラミングといった専門性の高いスキルまで、自分の関心やキャリアプランに合わせてさまざまなコースを選択できます。これらの訓練を活用することで、これまで培ってきた経験に加えて、さらに専門的なスキルを身につけ、自身の市場価値を高めることができるでしょう。

スキマバイトワーカーも職業訓練は利用できる?

スキマバイトで働いている皆さんの中には、「自分は働いているから職業訓練は対象外だろう」と考えている方もいるかもしれません。しかし、結論から言うと、スキマバイトワーカーでも職業訓練を利用できる可能性は十分にあります。ただし、いくつかの条件を満たす必要があります。
まず、職業訓練は基本的に「就職を希望している人」を対象とした制度です。したがって、働く意思があり、訓練修了後に就職活動を行うことが前提となります。この条件を満たしていれば、スキマバイトで収入を得ている場合でも、訓練の対象となり得ます。

雇用保険の有無で対象が変わる

職業訓練の対象となるかどうかは、雇用保険の受給資格があるかどうかによって変わります。雇用保険を受給している方は、公共職業訓練の対象となります。この場合、基本的に離職中であることが条件となりますが、訓練によっては在職中の人も利用できる場合があります。

一方、雇用保険を受給できない方や、扶養内で働く主婦、自営業の方などは、求職者支援訓練の対象となります。この訓練は、働きながらでも利用できるコースが多いため、スキマバイトを続けながらスキルアップを目指したい方に適していると言えるでしょう。

スキマバイトワーカーが満たすべき条件

スキマバイトで働いている皆さんが職業訓練を利用する際に、特に注意したいのが求職者支援訓練の条件です。この制度では、以下の条件を満たす必要があります。

一つ目は、雇用保険の被保険者ではないこと、または被保険者であっても受給資格を満たしていないことです。二つ目は、労働の意思と能力があること、そしてハローワークに求職の申し込みをしていることです。三つ目は、世帯全体の収入が月25万円以下、かつ世帯全体の金融資産が300万円以下であることなど、収入や資産に関する条件もあります。

これらの条件は、訓練期間中の給付金(職業訓練受講給付金)を受給するための条件でもあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。これらの条件を満たしていれば、スキマバイトをしながらでも安心して訓練を受けることができ、将来のキャリアに向けて大きく踏み出すことができます。

実地におけるスキル習得ならスキマバイトもおすすめ!

職業訓練で新しいスキルを学ぶことは非常に有効ですが、座学で得た知識をすぐに実践で活かしたいと考える人も多いでしょう。そうした時におすすめなのが、スキマバイトです。スキマバイトは、短時間・単発で様々な仕事を体験できるため、職業訓練で学んだスキルを試す絶好の機会となります。

例えば、Webデザインの訓練を受けた後、スキマバイトで簡単なバナー作成の仕事を請け負ってみることで、実務経験を積むことができます。また、ビジネスマナーや接客スキルなど、汎用性の高いスキルは、飲食店のホールスタッフやイベントスタッフなどのスキマバイトを通じて、即座に実践することが可能です。

まとめ

職業訓練は、働きながらでも利用できる公的な制度であり、新しいスキルを身につけてキャリアアップを目指したい方にとって非常に心強い味方となります。雇用保険の有無によって対象となる訓練が異なりますが、求職者支援訓練を活用すれば、スキマバイトを続けながらでも学習を進めることができます。

また、座学で得た知識を実践で試す場として、スキマバイトは非常に有効です。職業訓練とスキマバイトを組み合わせることで、より効果的にスキルアップを図り、将来の選択肢を広げていきましょう。

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