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新卒でスキマバイトはアリ?実態とスキマバイトの活用事例

25.07.17

社会人生活がスタートして間もない新卒の皆さんの中には、新しい環境での仕事に慣れるので精一杯という方もいれば、「もう少し収入を増やしたいな」「違う仕事も経験してみたいな」と感じている方もいるのではないでしょうか。近年、働き方の多様化が進む中で、「スキマバイト」という選択肢が注目を集めていますが、「新卒でスキマバイトをするってアリなの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、スキマバイトは、適切に活用すれば新卒の方々にとって、金銭面だけでなく、キャリア形成においても大きなメリットをもたらす可能性があります。

本記事では、皆さんが安心してスキマバイトを検討できるよう、新卒がスキマバイトをするのは「アリ」なのかどうかという実態から、利用する際に知っておくべき注意点まで解説していきます。

新卒でスキマバイトはアリ?スキマバイトを取り巻く社会的な変化と新卒の働き方

新卒でスキマバイトを始めることについて、肯定的な意見もあれば、懸念の声も聞かれます。実際のところ、新卒がスキマバイトをするのは「アリ」なのでしょうか。まずは、その実態と背景にある考え方を見ていきましょう。

働き方の多様化と副業・兼業の広がり

終身雇用制度の揺らぎや、個人のキャリア自律への意識の高まりに伴い、副業や兼業を容認する企業が年々増加しています。厚生労働省も副業・兼業を促進するガイドラインを提示しており、企業側も従業員のスキルアップや収入向上を目的とした副業を前向きに捉える傾向が見られます。スキマバイトは、その中でも特に手軽に始められる副業・兼業の形として、注目を集めています。

新卒の金銭的ニーズ

新卒で働き始めると、一人暮らしを始める、奨学金の返済が始まるなど、これまで以上に金銭的な負担が増えるケースも少なくありません。特に都市部での生活費は高く、給料だけでは生活が苦しいと感じる新卒の方もいるでしょう。スキマバイトは、短時間で効率的に収入を得られるため、生活費の足しにしたり、自己投資に充てたりするなど、新卒の金銭的ニーズを満たす有効な手段となり得ます。

キャリア形成への意識

新卒の段階から、将来のキャリアプランを具体的に描き、それに向けた行動を起こす人が増えています。本業だけでは得られない経験やスキルを積むために、異業種での仕事や、自分の興味のある分野での短期的な業務を経験したいと考える新卒の方にとって、スキマバイトは手軽に様々な仕事に触れる機会を提供します。これにより、自身の適性を見極めたり、新たなスキルを習得したりすることが可能になります。

「時間」の有効活用

新卒の皆さんは、研修期間が終わると、比較的業務が落ち着く時期もあるかもしれません。また、週末や休日を有効活用したいと考える人もいるでしょう。スキマバイトは、1日単位や数時間単位で働くことができるため、自分のライフスタイルに合わせて時間を有効活用し、収入を得ることが可能です。皆さんも、SNSを見る時間やゲームをする時間を少し減らすだけで、新たな経験や収入を得られるとしたら、魅力を感じるのではないでしょうか。

これらの社会的な変化や新卒を取り巻く状況を考慮すると、新卒でスキマバイトを始めることは、決して特別なことではなく、むしろ現代的な働き方の一つとして認識されつつあると言えるでしょう。

目的に合わせたスキマバイトの選び方

新卒でスキマバイトを活用する際には、漠然と始めるのではなく、明確な目的意識を持ってバイトを選ぶことが重要です。

収入アップが目的の場合

純粋に収入を増やしたいのであれば、時給が高い仕事や、短時間で効率よく稼げる仕事を選びましょう。例えば、イベント設営・運営、引っ越し作業、深夜帯のコンビニエンスストアや飲食店での業務などは、比較的時給が高い傾向にあります。また、交通費支給の有無や、日払いや週払いに対応しているかも確認すると良いでしょう。体力に自信がある方は、物流倉庫での軽作業や、配送アシスタントなども効率的に稼げる可能性があります。

経験・スキルアップが目的の場合

将来のキャリア形成を見据えて、新しい経験やスキルを身につけたいのであれば、本業とは異なる分野の仕事や、自分の興味のある業界の仕事を選んでみましょう。

  • コミュニケーション能力を高めたい: 接客業、イベントスタッフ、コールセンターなど
  • PCスキルを身につけたい: データ入力、事務アシスタント、ウェブサイトの簡易更新作業など
  • 特定の業界を知りたい: 興味のあるアパレルショップでの販売、カフェでのバリスタ経験など
  • 企画力や提案力を試したい: イベント企画サポート、マーケティングリサーチアシスタントなど

このように、目的を明確にすることで、スキマバイトが単なる労働ではなく、キャリアを豊かにする「経験」へと変わります。短期間で様々な職場を経験できるスキマバイトの特性を最大限に活かしましょう。

自己成長・人間関係構築が目的の場合

社会人として必要なコミュニケーション能力や、問題解決能力、多様な人との関わり方を学びたいのであれば、チームで協力して行う業務や、お客様との接点が多い仕事を選んでみましょう。例えば、飲食店のホールスタッフや、イベント会場での案内係などは、様々な年代や背景を持つ人々と接する機会が多く、社会性が磨かれます。また、普段関わることのない多様な人々との出会いは、新たな気づきや刺激を与え、あなたの視野を広げてくれるでしょう。

目的を明確にすることで、スキマバイトの選択肢は絞られ、より効果的な活用が可能になります。漠然と始めるのではなく、ぜひ一度、何のためにスキマバイトをするのかを考えてみましょう。

新卒でスキマバイトを利用する際の注意点

ここでは、新卒でスキマバイトを利用する際の注意点を紹介します。

就業規則を確認する

まず、入社時に渡された就業規則や、社内イントラネットなどで副業に関する規定を必ず確認しましょう。多くの企業では、社員の副業や兼業に関する規定が就業規則に明記されています。「副業禁止」「事前許可制」「一部の副業は可能」など、その内容は企業によって様々です。不明な点があれば、人事部や上司に確認するようにしましょう。

もし就業規則で副業が「事前許可制」となっている場合は、必ず会社に申請し、許可を得てからスキマバイトを始めましょう。無断でスキマバイトを行った場合、就業規則違反となり、懲戒処分の対象となる可能性もあります。最悪の場合、解雇に繋がるケースも考えられますので、決して軽視してはいけません。

会社に副業の申請をする際は、「なぜスキマバイトをするのか(目的)」、そして「本業に支障が出ないよう、どのように両立していくのか」を明確に伝えることが重要です。また、情報漏洩や競合他社での勤務にならないよう、職種選びにも十分注意しましょう。

心身の健康管理に努める

スキマバイトを始める上で、本業への影響を最小限に抑え、自身の心身の健康を管理することは、長期的にスキマバイトを続ける上で不可欠です。

新卒の皆さんは、本業だけでも慣れない環境で精神的・肉体的な疲労を感じやすい時期です。そこにスキマバイトを加えることで、さらに疲労が蓄積し、本業での集中力低下、ミス増加、遅刻、欠勤などに繋がる可能性があります。睡眠時間を削ったり、休憩時間を十分に取らなかったりすることは、体調を崩す大きな原因となります

また、収入を増やしたい、スキルアップしたいという気持ちから、ついついスキマバイトの量を増やしすぎてしまうこともあります。しかし、働きすぎは過労によるストレスの増大に至るリスクを高めます。仕事以外の趣味や休息の時間を確保し、心身のバランスを保つことが大切です。定期的に自分の体調や精神状態をチェックし、無理をしていると感じたら、スキマバイトの量を減らす、一時的に休止するなど、柔軟に対応しましょう。

本業に支障が出ない範囲で、無理のないペースでスキマバイトを行うことが、長期的に継続するための重要なポイントです。自分の体調と相談しながら、賢くスキマバイトを活用しましょう。

まとめ

新卒の皆さんがスキマバイトを始めることは、現代の多様な働き方を考えれば、決して「アリ」ではない選択肢ではありません。むしろ、収入アップやスキルアップ、キャリア形成、社会経験の拡大といった多くのメリットをもたらす可能性があります。

スキマバイトを成功させるためには、まず「何のためにスキマバイトをするのか」という明確な目的意識を持つことが重要です。収入アップであれば高時給の仕事を、スキルアップであれば本業と異なる経験ができる仕事を選ぶなど、目的に合わせた賢い選択をしましょう。

ただし、スキマバイトを始める前には、必ず会社の就業規則を確認し、必要であれば副業の許可を得ることが最も重要です。また、本業に支障が出ないよう、自身の心身の健康管理を徹底することも忘れてはいけません。

新卒の時期は、今後のキャリアを築く上で非常に大切な期間です。スキマバイトを単なるアルバイトとしてではなく、自己成長のためのツールとして賢く活用することで、あなたの社会人生活をより豊かで実り多いものにできるでしょう。

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