スキマバイトで残業を打診されたら?
25.03.10

スキマバイトで働いている時、「今日、ちょっと残業お願いできないかな?」と、残業を打診される場面に遭遇するかもしれません。短時間だけ働くはずだったのに、急に残業を頼まれたら、どうすれば良いのか迷う方もいるのではないでしょうか。
本記事では、スキマバイトで残業を打診された際に、現場でどのように対応すべきか、残業代は支払われるのか、計算方法や申請方法など、気になる点を詳しく解説します。
スキマバイトで残業を打診されたら現場でどうするべき?
スキマバイトで残業を打診された場合、まずは以下のポイントにならって対応しましょう。
1.業務詳細を確認する
まずは、業務詳細を確認しましょう。
スキマバイトでは、業務詳細に残業の有無が明記されています。
業務詳細において残業が「あり」となっている場合は、基本的には残業に応じなければなりません。ただし、後述する正当な理由があれば断ることも可能です。契約で残業が「なし」となっている場合は、原則残業を断ることができます。
業務詳細を確認することで、自分が残業に応じなければならないのかを判断する基準が明確になるでしょう。
2. 残業が可能な状況か確認する
契約内容で残業が「あり」となっている場合でも、個人的な事情で残業が難しい場合もあります。
具体的には、以下のような例が挙げられます。
事前に申請している
もし、事前に事務局に残業が難しい旨を申請している場合は、その旨を伝えましょう。
体調が優れない
体調不良で、無理をして残業すると体調を崩してしまう可能性がある場合は、現状の症状を伝え、予定通り業務を終了させてもらいましょう。
残業を断る場合の伝え方
残業を断れるケースは、原則「残業なし」と記載された案件です。
エントリー時に残業がないことを確認した上でエントリーしているため、残業の打診に必ずしも応じる必要はありません。
ただし、先方に不快な思いをさせないよう、残業を断る場合は、できるだけ丁寧に、かつ明確に伝えましょう。
残業を伝える際は、次の3つのポイントを意識しましょう。
感謝の気持ちを伝える
「お声がけいただきありがとうございます」など、残業を打診してくれたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
断る理由を明確に伝える
「急用がありまして」「体調が優れないため」など、断る理由を具体的に伝えましょう。
申し訳ない気持ちを伝える
「申し訳ございませんが」と、丁寧に申し訳ない気持ちを伝えることで、相手に迷惑をかけることへの配慮が伝わるでしょう。
例えば、「お声がけいただきありがとうございます。大変申し訳ございませんが、本日急用がありまして、残業することが難しい状況です。」と伝えることで、相手に失礼なく、かつ明確に残業を断ることができるでしょう。
残業代は支払われる?
労働基準法では、法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超えて労働させた場合、企業は割増賃金(残業代)を支払う義務があります。
残業代の支払いは、正社員やアルバイト、パート、派遣社員など、雇用形態に関わらず適用されます。
つまり、スキマバイトであっても、法定労働時間を超えて働いた場合は、残業代が支払われます。
法定労働時間とは
法定労働時間とは、労働基準法で定められた労働時間の上限です。
- 1日8時間: 休憩時間を除き、1日の労働時間は8時間までとされています。
- 週40時間: 休憩時間を除き、1週間の労働時間は40時間までとされています。
これらの時間を超えて労働させた場合、企業には残業した労働者に対して割増賃金を支払う義務が生じます。
残業代の計算方法
残業代は、通常の時間単価に一定の割増率を乗じて計算されます。
割増率
- 時間外労働(法定労働時間を超える労働): 25%以上の割増
- 深夜労働(午後10時から午前5時までの労働): 25%以上の割増
- 休日労働(法定休日に労働): 35%以上の割増
例えば、時間単価が1,000円の場合、時間外労働の残業代は1,000円 × 1.25 = 1,250円となります。
ただし、業務委託の場合は、残業が発生しても残業代が支払われないことがあります。
事前に残業代の清算方法について確認しておきましょう。
残業代の申請方法
残業をした場合は、きちんと残業代を申請しましょう。
なお、申請方法は、使用するプラットフォームによって異なります。
多くの場合は、業務終了後に時間変更申請や時間修正を行った後、現場の担当者より承認が下りれば残業代が支払われます。
残業代の支給には、自らの申請が必要なケースが多いため、忘れず対応しましょう。
まとめ
スキマバイトで残業を打診された場合は、まず業務詳細を確認し、状況に合わせて適切に対応しましょう。
また、残業をした場合は、忘れずに残業申請をするようにしてくださいね。