「ワーカーホリック」とは?スキマバイトでもなる?原因と対処法を解説
25.03.07

「最近、仕事のことばかり考えてしまう…」「休日も仕事が気になって休めない…」
このように、仕事に没頭しすぎて心身に不調を感じている方は、もしかしたら「ワーカーホリック」かもしれません。ワーカーホリックは、過度な仕事への依存によって心身の健康を害する状態を指し、近年、働き方の多様化に伴い、そのリスクは様々な働き方に広がりを見せています。
本記事では、ワーカーホリックとは何か、特徴や危険性を解説するとともに、スキマバイトでもワーカーホリックになる可能性や具体的な対処法について詳しくお伝えします。
ワーカーホリックとは?
ワーカーホリック(workaholic)とは、仕事中毒とも訳され、仕事に過度に没頭し、仕事以外のことに興味を持てなくなったり、仕事をしていないと落ち着かなくなったりする状態を指します。単に仕事熱心な状態とは異なり、仕事への依存によって心身の健康や人間関係に悪影響を及ぼしている状態を指す点が特徴です。
ワーカーホリックの定義
明確な医学的診断名ではありませんが、一般的には以下の特徴が見られます。
これらの特徴が複合的に見られる場合、ワーカーホリックの可能性が高いと言えるでしょう。
- 仕事に過剰な時間を費やす
- 仕事をしていないと落ち着かない、罪悪感を感じる
- 仕事以外の趣味や人間関係を疎かにする
- 健康を害しても仕事を続ける
- 仕事のことで頭がいっぱいになり、他のことが考えられない
ワーカーホリックになりやすい人の特徴
特定の性格傾向や環境要因が、ワーカーホリックの発症に関与していると言われています。
完璧主義な性格
何事も完璧にこなそうとするあまり、仕事にのめり込んでしまう傾向があります。
責任感が強い
責任感が強く、仕事を途中で投げ出すことができないため、過重労働になりやすいリスクがあります。
自己肯定感が低い
仕事で成果を出すことで自己肯定感を満たそうとするため、仕事に依存してしまう可能性が懸念されます。
周囲からの評価を気にする
周囲からの評価を気にするあまり、長時間労働や休日出勤を厭わない傾向があります。
仕事中心の環境
職場全体が長時間労働を是とするような環境の場合、ワーカーホリックになりやすい恐れがあります。
ワーカーホリックの危険性
ワーカーホリックは、心身に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、ワーカーホリックが心身や社会生活にどのような悪影響を及ぼすのか、その危険性を紹介します。
身体への影響
睡眠不足
仕事に時間を費やしすぎることで、睡眠時間が不足し、疲労が蓄積します。
生活習慣病
不規則な食生活や運動不足などが原因で、生活習慣病のリスクが高まります。
免疫力低下
ストレスや疲労によって免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなります。
精神への影響
うつ病
長時間労働や過剰なストレスは、うつ病の発症リスクを高めます。
不安障害
仕事のことが常に頭から離れず、不安や焦燥感を感じるようになります。
バーンアウト
心身のエネルギーを使い果たし、燃え尽きたような状態になることがあります。
社会生活への影響
人間関係の悪化
仕事に没頭するあまり、家族や友人との時間が減り、人間関係が悪化する可能性があります。
家庭崩壊
家庭を顧みない働き方は、家庭崩壊につながる可能性もあります。
ワーカーホリックはスキマバイトでもなる?
ワーカーホリックは、正社員に限った問題ではありません。
スキマバイトでも、働き方によってはワーカーホリックになるリスクをはらんでいます。
スキマバイトでワーカーホリックになるケース
ここでは、スキマバイトでワーカーホリックになるケースを紹介します。
スキマバイトは、自由な働き方が魅力ですが、働きすぎには注意が必要です。
複数の仕事を掛け持ち、常に仕事をしている状態
収入を増やすために複数のスキマバイトを掛け持ち、常に仕事をしている状態が続くと、心身に負担がかかる懸念があります。
仕事がないと不安になる
スキマ時間を持て余し、常に仕事を探してしまう場合、仕事への依存が強まっているかもしれません。
責任感の仕事を任され、プレッシャーを感じている
スキマバイトでもたくさんのワーカーが働く現場では、勤務実績が豊富なワーカーに対して、現場管理を任せるケースがあります。
責任感のある仕事を任されるようになると、人によっては心身に負担がかかることもあります。
ワーカーホリックの対処法
ワーカーホリックに陥っていると感じたら、早めに対処することが重要です。
自分で行える対処法
仕事以外の時間を作る
意識的に仕事以外の時間を作り、趣味やリラックスできる時間を持ちましょう。
十分な睡眠時間を確保する
毎日同じ時間に寝起きし、質の高い睡眠を確保するように心がけましょう。
バランスの取れた食事を摂る
栄養バランスの取れた食事を規則正しく摂るように心がけましょう。
適度な運動をする
適度な運動は、ストレス解消や心身のリフレッシュに効果的です。
休息日を設ける
週に1日は必ず休息日を設け、仕事から完全に離れる時間を作りましょう。
周囲に相談する
家族や友人に相談する
信頼できる家族や友人に相談することで、気持ちが楽になることがあります。
職場の同僚や上司に相談する
職場の同僚や上司に相談し、業務量の調整などを相談してみましょう。
専門機関に相談する
必要に応じて、医師やカウンセラーなどの専門機関に相談することも検討しましょう。
スキマバイトの場合は
仕事の量を調整する
複数の仕事を掛け持ちしている場合は、仕事の量を減らすことを検討しましょう。
休息日を意識的に作る
スケジュールに余裕を持たせ、休息日を意識的に作るようにしましょう。
仕事以外の楽しみを見つける
仕事以外の趣味や活動を見つけ、仕事以外の時間も充実させましょう。
まとめ
ワーカーホリックは、誰でも陥る可能性のある症状です。
スキマバイトであっても、働き方によってはワーカーホリックになる可能性があることを理解しておきましょう。
大切なことは、仕事とプライベートのバランスを保ち、心身の健康を維持することです。
もし、ワーカーホリックの兆候を感じたら、早めに対処しましょう。