スキマバイトのアプリから仕事の応募ができません!理由を徹底解説
25.10.28

スキマバイトアプリで「これだ!」と思うお仕事を見つけ、いざ応募ボタンを押したものの、なぜかエラー画面が表示されて応募できない…。皆さんもそんな経験はないでしょうか。とても便利で手軽なスキマバイトですが、実は応募する際にはいくつかのルールが設けられています。
この記事では、スキマバイトアプリで仕事に応募できなくなる主な理由を解説いたします。

時間に関する制限
スキマバイトアプリの多くは、働きすぎを防ぐために「時間」に関する制限を設けています。
1日に申し込めるお仕事は1件まで
多くのスキマバイトアプリでは、原則として「同日に開始するお仕事は1件まで」というルールを設けています。
複数の仕事を掛け持ちすることで、気づかないうちに法定労働時間である1日8時間を超えてしまい、割増賃金(残業代)の計算が複雑になるのを避けるための措置です。
例えば、午前中に4時間、午後に5時間と別の仕事を入れてしまうと合計9時間となり、超過分の管理が必要になります。こうした事態を防ぎ、ワーカーと企業の双方にとってシンプルな雇用関係を保つために1日1件というルールが設けられています。
1週間の合計勤務時間は39時間未満
1日単位だけでなく、1週間単位での労働時間にも上限が設けられています。多くのアプリでは、日曜日から土曜日までを1週間とし、その間の合計勤務時間が「39時間未満」になるように制限されています。これは、労働基準法で定められた週40時間の法定労働時間を超えないようにするための配慮から設定されたルールです。お仕事を入れる際には、週全体の勤務時間を意識することも大切です。
ネクストレベルの場合
ネクストレベルのアプリでは原則として「同日に開始するお仕事は1件まで」というルールを設けていません。
同日のお仕事に無制限でエントリーすることが出来ます。しかし、最初に決まったお仕事を優先することが条件となっており、決定した後は他のエントリー中のお仕事に勤務することはできません。
報酬の制限
次に、税金や社会保険の手続きに関連する、報酬額に基づいた制限を紹介します。
同一企業での月間報酬は78,000円未満
同じ企業(系列店舗なども含む)で働く場合、1ヶ月の報酬額が78,000円未満に制限されることがあります。この背景には、社会保険の加入義務が関係しています。月収が88,000円以上になるなど、一定の条件を満たすと、企業は従業員を社会保険に加入させる義務が生じます。
スキマバイトのような短期・単発の雇用形態では、こうした手続きが煩雑になるため、あらかじめ上限を設けることで、社会保険への加入義務発生を防いでいます。
同一企業での年間報酬は28万円未満
月間だけでなく、年間での報酬にも上限が設定されている場合があります。具体的には、同じ企業からの年間報酬が28万円未満に制限されるケースであり、年間の給与支払額が30万円を超えた場合、企業が市区町村へ「給与支払報告書」を提出する義務が生じるためです。
対象期間はアプリによって異なるため、同じ案件に入ることが多い場合は、事前に確認しておくと安心です。
ネクストレベルの場合
ネクストレベルのアプリでは、同一企業での月刊報酬制限をもうけておりません。その為、社会保険対象となるワーカーさんにはご連絡をし、必要に応じて加入の手続きを進めます。
ペナルティによる制限
応募できない理由として、法律や税金の問題以外に、自分自身の過去の勤務状況が影響しているケースも考えられます。スキマバイトは、ワーカーと企業の信頼関係の上に成り立っています。急なキャンセルや遅刻は、業務に支障をきたし、企業側に大きな迷惑をかけてしまいます。そのため、多くのアプリでは、責任感のある勤務を促す目的でペナルティ制度を導入しています。
ペナルティポイントは、主に確定したお仕事をキャンセルした場合や、連絡なしの遅刻・欠勤をした場合に付与されます。特に、勤務開始時間が迫ってからの直前キャンセルや無断欠勤は、企業が代わりの人員を確保する時間もなく、多大な迷惑がかかるため、より重いペナルティが課される傾向にあります。
このペナルティポイントが一定数まで累積すると、利用に制限がかかるアプリもあります。具体的には、「一定期間、新しいお仕事への申し込みができなくなる」「一度に申し込めるお仕事の数が制限される」といった措置が取られる可能性もあります。応募できない状況が続く場合は、自身のペナルティポイントを確認してみましょう。
ポイントは勤務実績に応じて減少していく仕組みになっている場合もあるため、今後はルールを守って誠実に働くことを心がけましょう。
その他制限
最後に、その他の主な制限について確認していきましょう。
翌勤務開始までの間隔が短い
労働者の休息時間を確保するために、勤務と勤務の間には一定のインターバルを設けるルールがあります。例えば、「前の勤務の終了時間と、次の勤務の開始時間が1時間以上空いていること」が条件となっている場合があります。特に注意が必要なのは夜勤明けの勤務です。深夜23時から翌朝6時までの勤務をした場合、次の仕事は朝7時以降に開始するものでなければ申し込めない、といった具体的な規定が設けられていることもあります。安全に働き続けるために、無理のないスケジュールを組むようにしましょう。
18歳未満である
労働基準法では、年少者の保護の観点から、深夜業の禁止など様々な規定が設けられています。スキマバイトアプリでは、こうした法律を遵守し、トラブルを未然に防ぐために、利用者登録の年齢を「18歳以上」と定めていることがほとんどです。18歳の誕生日を迎えるまでは利用ができないため、対象年齢になるまで待つ必要があります。

まとめ
スキマバイトアプリで応募ができない時には、必ず何らかの理由が存在します。その多くは、労働基準法や税法に基づく「時間や報酬の上限」、キャンセルなどによる「ペナルティ」、そして「年齢や勤務間隔」といったルールによるものです。
もし応募できない事態に陥ったら、焦らずに今回紹介した制限に自分が該当していないか確認してみましょう。




















