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失業手当受給中にスキマバイトをしても良いの?

25.06.11

失業中の方にとって、失業手当(雇用保険の基本手当)は大切な生活支援となります。しかし、受給期間中にスキマバイト(単発・短期のアルバイト)をしても良いのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

「バイトをすると失業手当はもらえなくなるの?」「申告しないとバレる?」といった疑問を抱える方もいるかもしれません。
そこで本記事では、失業手当を受給しながらスキマバイトができるのか、また注意するべきポイントについて詳しく解説します。

失業手当とは?

失業手当(雇用保険の基本手当)とは、会社を退職した後、新しい仕事を探す間の生活を支援するために支給される給付金のことです。
受給するためには、以下の条件を満たしている必要があります。

失業手当の受給条件

1、雇用保険に一定期間加入していたこと
退職前の2年間に12カ月以上の雇用保険の加入実績がある(※倒産・解雇などの場合は1年間で6カ月以上)。

2、働く意思と能力があり、求職活動をしていること
「失業」とは、「働く意志があり、すぐに就職できる状態」であることが前提であり、自ら積極的に就職活動をしていなければならない。

3、ハローワークに求職申し込みをしていること
失業手当を受給するには、ハローワークでの手続きが必要。

4、定期的に失業認定を受けること
4週間に1度、ハローワークで「求職活動をしている」ことを申告し、認定を受ける。

このように、失業手当は「就職活動をしながら、仕事が決まるまでの間の支援」という目的で支給されるため、アルバイトをする際は一定のルールに従う必要があります。

失業手当受給期間中にスキマバイトをしても良いの?

結論から言うと「条件付きでスキマバイトをすることは可能」です。
しかし、勤務の状況や給料額によっては失業手当が減額されたり、最悪の場合は支給停止になることも。スキマバイトにのめり込んでしまい、次の就業先を見つけられない状態になってしまっては本末転倒です。

失業保険受給期間中、少しでも手取りを増やすために働きたいと考えている人は、受給のルールをしっかり確認しておきましょう。

1. 1週間に20時間未満なら可能

スキマバイトの労働時間が1週間に20時間未満であれば、基本的には「求職活動を継続している」とみなされ、失業手当の支給対象となります。
ただし、1日あたり4時間の上限が設けられており、4時間を超えてしまうと就労しているとみなされてしまいます。

2. 働いた日は「就労日」として申告が必要

スキマバイトをした日は、失業認定の際に「就労」として申告しなければなりません。
申告しなかった場合、後で発覚すると「不正受給」とみなされ、手当の返還を求められるだけでなく、罰則金の支払いを命じられる懸念があります。

3. 収入によっては手当が減額される

スキマバイトで得た収入が一定額を超えると、その分の失業手当が減額されることがあります。
具体的には、「一日の基本手当金額の80%を超える収入を得た場合、該当する日は失業手当が支給されない」というルールがあります。

失業手当受給期間中にスキマバイトをする際の注意点

スキマバイトをしながら失業手当を受ける場合、以下のポイントに注意しましょう。

1. ハローワークへの正確な申告が必要

スキマバイトをした場合は、必ずハローワークの「失業認定申告書」に記入して申告する必要があります。
働いた日や収入を申告しなかった場合、最悪「不正受給」となり、手当の返還命令やペナルティが課されることになるため、注意しましょう。

2. バイト時間が長すぎると「就職した」とみなされる

失業手当は「すぐに就職できる状態」であることが前提のため、1週間で20時間以上の労働をすると「就職した」とみなされ、手当の支給が止まる可能性があります。

3. バイト収入が手当の支給額を上回ると支給停止

1日のバイト収入が失業手当の日額の80%を超えた場合、その日は失業手当が支給されません。
例えば、1日の失業手当が5000円の場合、バイト収入が4000円を超えると手当が減額や支給の停止を受ける可能性があります。

4. 定期的なアルバイトは「就職」と判断される可能性

短期間のスキマバイトであれば問題ないケースが多いですが、同じバイト先で長期的に勤務している場合は「求職活動をしていない」と判断され、失業手当の支給対象外になることがあります。31日以上の雇用が見込まれる場合は、受給の対象外になってしまうため、注意しましょう。

5. 週20時間を超えそうなら「再就職手当」の活用も検討

もし「アルバイトの時間が増えてきて、継続的な勤務ができそう」と感じた場合は、失業手当ではなく「再就職手当」を受ける選択肢もあります。
再就職手当とは、早期に就職を決めた場合に、残りの失業手当の一部を一括で受け取れる制度であり、状況に応じて利用を検討しましょう。

まとめ

失業手当を受給しながらスキマバイトをすることは可能ですが、働く時間や収入、申告のルールを守ることが重要です。
その点、スキマバイトは受給要件を満たしながら勤務できる働き方です。

失業手当を適切に活用しながら、新しい仕事を見つけるための計画を立てましょう!

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