物価高で学生の半数がバイト代不足に・・・スキマバイトの経験も
25.05.28

近年、物価の上昇が続き、学生たちの生活にも大きな影響を及ぼしています。家賃や食費、交通費などの負担が増え、従来のアルバイト収入だけではやりくりが難しくなっているのが現状です。そのため、スキマバイトを活用する学生も増加傾向にあるといいます。皆さんの周りでも、普段のアルバイトに加えてスキマバイトを活用している友人がいるのではないでしょうか?
本記事では、物価高による学生のリアルな声や、バイト代が不足している現状、そしてスキマバイトの活用について詳しく解説していきます。
物価高による学生のリアルな声
近年の物価高は、学生の生活にどのような影響を与えているのでしょうか?実際に、多くの学生が生活費の増加を実感しており、収入と支出のバランスが崩れていると感じています。
物価上昇の実情
総務省が発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI、2020年=100)は、総合指数が109.6となり、前年同月と比べて3.0%上昇しました。上昇率が3%台を超えるのは、23年8月に3.1%をつけて以来、1年4カ月ぶりだそうです。
なかでもコメ類は64.5%と、最大の上昇幅を記録したと述べています。さらにコメなどの原材料の値上がりに伴い、おにぎりは8.3%、すしを含む外食は4.6%の上昇が見られたとのことでした。
物価上昇の具体的な影響
他にも学生にとっては、以下のような項目で、特に負担が大きくなっているようです。
- 食費の増加:外食はもちろん、自炊をしていても食材の値上がりが続いている
- 交通費の負担:電車やバスの運賃が値上がりし、通学費がかさむ
- 家賃の上昇:都市部を中心に、学生向けの賃貸物件も徐々に値上がりしている
こうした状況の中で、これまでのアルバイト収入だけでは足りず、生活の質を下げざるを得ない学生も増加しており、経済動向の様子を直に受けている様子がうかがえます。
実際にバイト代だけでは足りない現状について
従来、学生の多くは飲食店やコンビニなどのアルバイトをしながら生活費や学費を賄っていました。しかし、現在では1つのバイトだけでは必要な収入を確保できないという声が増えています。その背景には、以下のような理由が挙げられます。
バイト収入が足りない理由
●最低賃金の上昇が物価高に追いつかない
最低賃金は毎年上昇していますが、それ以上に物価が上がっているため、実質的な生活コストは増加しています。そのため、同じ時間働いても以前ほどの余裕がないと感じる学生が多くなっているといわれています。
●シフトに入れる時間が限られている
学業との両立が必要なため、多くの学生はフルタイムで働くことができません。授業や試験期間によってバイトに入れない日が続くと、収入が安定しにくく、生活にも支障をきたすようになります。
●学費や生活費の負担増
物価だけでなく、大学の授業料や教材費の負担も増えているため、アルバイト収入だけでは賄いきれないケースが増えています。
こうした状況を受け、学生の間では新しい働き方である「スキマバイト」に注目が集まるようになりました。
学生の中でもスキマバイトが主流に?
スキマバイトとは、短時間や単発で働くことができる仕事のことを指します。近年、スマホアプリなどを通じて簡単に仕事を見つけられるようになったことから、多くの学生が活用しています。
スキマバイトのメリット
●空いた時間に柔軟に働ける
従来のシフト制アルバイトとは異なり、自分のスケジュールに合わせて働けるため、授業や試験期間と両立しやすい点が魅力です。
●即日給与がもらえるケースが多い
すぐにお金が必要な場合、即日払いのスキマバイトを選べば、金銭的な不安を軽減できます。
●さまざまな仕事を経験できる
飲食店、イベントスタッフ、軽作業など、多様な仕事を経験できるため、就職活動の際にも役立つスキルを身につけられます。
実際、スキマバイトを活用することで「以前よりも生活に余裕ができた」「学業とアルバイトを両立しやすくなった」という声も聞かれます。
まとめ
物価高が続く中、学生たちは従来のアルバイトだけでは生活費を賄いづらくなりつつあります。そのため、短時間で効率よく稼げるスキマバイトが注目され、多くの学生が活用するようになりました。スキマバイトには、柔軟な働き方ができる、即日給与を受け取れる、さまざまな仕事を経験できるといったメリットがあります。これからの時代、学生の働き方も変化していくかもしれませんね。
皆さんも、自分に合った働き方を見つけ、無理のない範囲で収入を増やしていきましょう。