履歴書で「中退」はどのように書く? 不利にならないような書き方を学ぼう!
25.04.18

履歴書を作成する時、「最終学歴」の欄に中退した学校をどのように書くべきか迷う方も多いでしょう。
「中退」と記載するマイナスイメージを持たれないか心配する人もいるかもしれません。しかし、適切な書き方をすれば、不利に働くことはほとんどありません。重要視されるポイントは、履歴書での表現の仕方と、面接で中退理由をどのように伝えるかです。
本記事では、中退の正しい書き方や、中退理由の記載方法、面接での受け答えのコツを詳しく解説します。
中退は履歴書にどのように書く?
履歴書に学歴を記載する際、中退した場合でも在籍していた学校名を正しく記載することが基本です。
正しい書き方の例
学歴欄には「入学」→「中退(または退学)」の順番で記載します。
例1:一般的な書き方
2021年4月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学
2023年3月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 中途退学
例2:専門学校の場合
2019年4月 △△専門学校 〇〇科 入学
2020年9月 △△専門学校 〇〇科 中途退学
このように、「中退」という事実をシンプルに記載することがポイントです。
「中退」と書くこと自体に問題はなく、履歴書の基本ルールに沿って正しく書けば、採用担当者も違和感なく受け取るでしょう。
中退を書く場合は、理由も一緒に書くべき?
中退の記載について、履歴書の学歴欄に理由を記載するかどうかについては、ケースバイケースです。
理由を書くかどうかの判断基準
✅ 中退理由がポジティブな場合→記載する
✅ 個人的な事情(家庭の事情、経済的理由など)の場合→簡潔に記載する
✅ ネガティブな理由(退学処分、トラブルなど)の場合→履歴書には記載せず、面接で説明する
具体的な記載例
例1:進路変更が理由の場合
2022年4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
2023年3月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 他の分野へ進むため自主退学
例2:経済的な理由の場合
2019年4月 △△専門学校 〇〇科 入学
2020年9月 △△専門学校 〇〇科 経済的理由により中途退学
例3:家庭の事情の場合
2021年4月 □□大学□□学部□□学科 入学
2022年12月 □□大学□□学部□□学科 家庭の事情により中途退学
このように、理由を書く場合は「前向きな表現」にすることが重要です。
「勉強についていけなかった」「人間関係が原因」などは、あえて履歴書には書かず、面接で工夫して説明するとよいでしょう。
面接で中退理由を聞かれた時の対応
履歴書で中退を記載すると、面接で「なぜ中退したのか?」を聞かれることもあるかもしれません。
その際、ネガティブな印象を与えない伝え方を意識することが大切です。
面接での答え方のポイント
- 簡潔に理由を説明する(長々と話さない)
- 前向きな姿勢を示す(成長や学びがあったことを伝える)
- 仕事に対する意欲をアピールする(中退後、どのように頑張ってきたかを話す)
具体的な回答例
例1:進路変更のため中退した場合
「大学で〇〇を学んでいましたが、より実践的なスキルを身につけるために専門学校へ進学を決意し、中退しました。現在はその経験を活かし、〇〇の仕事に挑戦したいと考えています。」
例2:経済的な理由で中退した場合
「家庭の事情で学費の支払いが難しくなり、中退を決断しました。しかし、その後は〇〇のアルバイトをしながら実務経験を積み、仕事のスキルを身につけてきました。」
例3:家庭の事情で中退した場合
「家族の介護のために学業を継続することが難しく、中退を選択しました。しかし、その間に〇〇の業務を経験し、今後のキャリアについて真剣に考える機会となりました。」
面接では「これからどうしたいか」を明確に伝えることが大切です。
どんな理由であれ、「過去」よりも「今後の意欲」に焦点を当てることで、ポジティブな印象を与えられます。
中退の書き方と面接での伝え方を工夫しよう!
履歴書に「中退」と記載することは決してマイナスではありません。ただし、書き方や伝え方を工夫しないと、誤解を招いたり、ネガティブな印象を与えたりする可能性があります。
【重要ポイントのまとめ】
✅ 履歴書には「入学」と「中退」をセットで記載する
✅ 中退理由を書く場合は前向きな表現にする
✅ 面接では、簡潔かつ前向きに理由を説明する
✅ 「仕事への意欲」をしっかり伝えることが大切
上記ポイントを意識し、履歴書や面接でも自信を持って臨めるように準備しましょう。