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今さら聞けない!社会保険と労働保険をわかりやすくおさらいしよう!

24.05.16

企業に勤める際、一定の条件を満たすと、「社会保険」と「労働保険」への加入が義務付けられています。
多くの人が加入している社会保険と労働保険ですが、「ただ何となく加入している」という人も多いのではないでしょうか。

今回は、いざという時のためにも、しっかり理解しておきたい社会保険と労働保険について、おさらいしていきたいと思います!

国の保険と会社の保険

日本には「国民皆保険制度」と呼ばれている制度があり、本制度のもと日本国民は全員何らかの保険に加入しなければならないと定められています。
「社会保険(健康保険)」と「国民健康保険」は、この国民保険制度に該当する保険制度です。

しかし、両者の違いをしっかり理解できていない人もいるかと思います。
ここでは、社会保険と国民健康保険それぞれの保険制度について解説します。

社会保険

社会保険とは、正社員や一定の条件を満たした従業員に対し加入が義務付けられている勤め先の会社を介して加入する公的保険です。
社会保険には、大きく「健康保険」「介護保険」「厚生年金保険」「労災保険」「雇用保険」があり、中でも健康保険・介護保険・厚生年金保険の3種まとめて『(狭義の)社会保険』、雇用保険・労災保険をまとめて『労働保険』と呼びます。

なお一定の条件を満たした従業員とは、下記条件のいずれかに該当する人を指します。

  • 1週間の所定労働時間が20時間以上であること
  • 月額の賃金が8.8万円を超えていること
  • 2ヶ月を超える雇用の見込みがあること
  • 学生でないこと(夜間学生、通信制は除く)
  • 従業員101人以上(※)の事業所(特定適用事業所)で働いていること
    ※法改正により、2024年10月からは「従業員数51人以上」に変更

出典:日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用拡大のご案内」

国民健康保険

一方国民健康保険は、会社勤めではない自営業やフリーランス、年金受給者を対象としている保険制度のことを指します。

保険に入る理由

日本では、社会保険もしくは国民健康保険(もしくは、医療費補助制度を利用していない国民)いずれかに加入しなければならないと定められています。
その理由は前述にも紹介した、「国民皆保険制度」と呼ばれている制度があるからです。

本制度は、全員が保険料を支払うことで互いの負担を軽減するための制度。
日本では、この国民皆保険制度があるからこそ、生活を圧迫しない範囲の負担割合で高度な医療を受けられます。

またこの国民皆保険制度は、未加入期間を設けないようにしなければならないと定められています。
もし会社を退職後した場合は、14日以内にお住まいの自治体窓口での手続きが必要になります。

万が一手続きを忘れてしまい、未納が続いた場合、最大2年遡り未加入期間の保険料を納付しなければなりません。
また未納分は一括納付を求められる場合もあるため、遡り請求された場合は高額な出費を伴うこともあるでしょう。
必ず期限内に手続きを進めるようにしてくださいね。

社会保険とは

狭義の定義としての社会保険は、次の3種をまとめて指します。

健康保険

健康保険は、病気やケガ、出産、死亡など思わぬ事態に備えるための保険です。
なお、保険料は被保険者と事業主に半分ずつ負担することになり、勤務先の事業所を通して毎月納めます。

また健康保険には、病気やケガなどに申請すると給付を受けられる次のような制度もあります。

  • 高額医療費
  • 傷病手当金
  • 出産手当金
  • 出産育児一時金 など

引用:全国健康保険協会『知っておきたい健康保険のはなし』

厚生年金保険

厚生年金保険とは、労働者が65歳以上になった時に、年金を受け取ることができる制度です。
毎月の給与(標準報酬月額)と賞与(標準賞与額)に共通の保険料率をかけて計算され、事業主と被保険者とが半分ずつ負担し支払われる保険です。

介護保険

介護保険とは、高齢者の介護を社会全体で支え合う保険制度です。
なお介護保険は40歳になると、被保険者として加入する義務が発生します。
また65歳以上になると、市区町村(保険者)が実施する要介護認定において介護が必要と認定された場合は、いつでも必要なサービスを受けられるようになります。

引用:厚生労働省「介護保険制度の概要」

労働保険とは

労働保険とは、雇用保険・労災保険をまとめた総称です。

雇用保険とは

雇用保険とは、失業や休業等で働くことができなくなった際に、生活の安定を図るために給付を受けられる保険制度のことを指します。
一番メジャーな給付としては、失業保険が挙げられます。
その他にも、教育訓練給付や就職促進給付、雇用継続給付など、必要や条件に応じて様々な給付を受けられます。

労災保険とは

労災保険とは、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷・疾病・障害又は死亡に対して労働者やその遺族のために、必要な保険給付を受けられる制度です。

引用:厚生労働省

社会保険と労働保険おさらい まとめ

今回は、社会保険と労働保険について知っておきたい概要や仕組みについて紹介しました。
社会保険と労働保険は、私達の日々の生活の安定や安心を守る制度です。

改めてこれらの制度について、しっかりと理解を深めておきましょう。

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