ギグワーカーなら知っておくべき税金種類と控除を解説
22.06.28

会社員とは違いギグワーカーになると、税金はすべて自分で申告・納付しなくてはいけません。
ギグワーカーになり、ギグワークを本業として活動する場合や、副業として年間20万年以上稼ぐなら税金や控除は必要不可欠な知識になるでしょう。
そこで今回は、税金の種類、控除についてご説明したいと思います!
税金についての知識があまりない…
控除ってよく聞くけど、ギグワーカーにも関係あるの?
という方はぜひ参考にしてくださいね。
税金の種類
まずは税金の種類を確認していきましょう!
税金と一口に言っても実は色々とあります。
- 所得税
- 復興特別所得税
- 住民税
- 消費税
- 国民健康保険税
- 国民年金保険税
- 個人事業税
聞いたことのある馴染みの税金から、あまり耳にしない税金まで色々とありますね。
税金は国に納めるものもあれば、都道府県または市町村に納めるものなど納付対象はバラバラです。
「国民年金保険税」以外は確定申告に基づきそれぞれの方法で計算されます。
ギグワーカーになると、所得額によっては支払う税金の種類や金額が増えます。
万が一納めるべき税金を滞納してしまうと、滞納者に対して行政処分が行われます。
具体的には、延滞金が加算されます。
なおも滞納が続く場合は、給与・預貯金・不動産等の差押え、さらには差し押さえた財産の換金(公売など)が本人の意思に関わりなく執行されます。
「知らなかった!」では済まされない事態に発展することもあるので、
税金について分からないことや不安なことがあれば、商工会議所や自治体の税理士相談会などを活用して税金への知識を身に付けておくのも良いかもしれませんね。
控除を知って上手に節税対策をしよう!
控除には最低限の生活が保障されるよう、収入にかかった経費を差引き、世帯間の不公平をなくす目的があります。
そのため控除が適用されると、課税対象額や税金そのものの額を減らすことができます。
しかし控除にも様々な種類があり、全ての人が全ての控除を受けられるわけではありません。
控除の種類は大きく分けて2つ。
1つめは所得金額を減らせる『所得控除』。もう1つは税金そのものを減らせる『税額控除』です。
所得控除
所得控除には下記15種類あります。
- ひとり親控除
- 医療費控除
- 寡婦・寡夫控除
- 基礎控除
- 寄附金控除
- 勤労学生控除
- 雑損控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済掛金控除
- 障害者控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
配偶者控除と配偶者特別控除だけは重複して適用されませんが、他の控除は重複して申請ができます。
漏らさず申請することで税金の減額が叶うでしょう。
税額控除
主な税額控除は下記の通り。
それぞれ手続きをすることで申請が可能になります。
- 住宅ローン控除
- 配当控除
- 外国税額控除
- 源泉徴収税額控除
- 災害減免額控除
- 政党等寄附金特別控除
- 認定NPO法人等寄附金特別控除
参考:国税庁
控除を受けるためには何をしたらいいの?
控除を受けるためには、具体的に何をしたら良いの?と気になる方も多いでしょう。
控除を受けるためには、年末調整か確定申告が必要です。
企業に所属し、副業としてギグワークをしている方は、会社が行う年末調整で控除を受けることができます。
ただし会社員でも、ギグワークを含む副業所得が年間20万円を超えた場合は、自分で確定申告が必要になります。
会社に属さないギグワーカーは確定申告で控除の手続きを行います。
確定申告とは、一年間の収入・経費・控除を計算し1月1日から12月31日の一年間で稼いだ金額を計算し申告することです。
控除の手続きを忘れてしまったり、控除を受けられることを知らなかったというケースもあるでしょう。
手続きが必要であった年から5年以内であれば、確定申告で還付を受けられます。
過去の控除についても、しっかり申請していたか確認しておきましょう。
いち個人事業主として働くギグワーカーは、税金や控除などお金にまつわる知識も重要になります。
一見すると大変そうにも思われますが、お金にまつわる知識は身に付けておいて困るものではありません。
税金と控除についてしっかり知識を得ることで適切な控除を受けることができ、人によっては大きな節税効果が期待できます。
ギグワーカーとして活動している方は、ぜひ少しずつお金にまつわる知識も身に付けてみてくださいね。