ギグワークと短期派遣の違いって何?
22.02.15

単発や短期のお仕事は下記の需要もあり、非常に人気の高いお仕事です。
せっかく空いた時間・期間があるのであれば、ダラダラ過ごすより有効的に活用したいですよね。
- 転職時の次の仕事までのつなぎ
- 進級や就職までのつなぎ
- 本業の閑散期間の収入の補填 など
単発・短期に代表される働き方として「ギグワーク」と「短期派遣」がありますが、それぞれの働き方の違いをご存知でしょうか。2つとも同じ働き方と思われている方もいるかもしれませんが、実はギグワークと短期派遣は全く違う働き方です。
自分に合う働き方を選択するためにも、それぞれの働き方を理解しておくことはとても大切です。
今回はそれぞれの働き方の違いやメリット・デメリットをお伝えします。
これからお仕事を探しを始める方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ギグワークと短期派遣の違い
ギグワークと短期派遣、それぞれの働き方にどんな違いがあるのかしっかり理解できていないと働き始めた後に「自分に合わない!」とミスマッチに繋がることもあります。
まずはそれぞれの働き方の違いについて理解を深めましょう!
ギグワークと短期派遣の働き方
ギグワークと短期派遣の働き方はそれぞれ下記の通り。
ギグワーク
ギグワークとはプラットフォーム(お仕事紹介サイトやアプリ)などのネット媒体を通じて仕事を探す働き方です。プラットフォームで紹介されているお仕事は主に単発のお仕事が中心です。
時給や月給という考え方はなく、1案件ごとに報酬が発生するため案件によっては数十分で仕事が完了するものもあります。
短期派遣
短期派遣は派遣会社と雇用契約を結び短期間派遣先で働く働き方です。
1カ月未満の短期派遣は、平成24年の改正労働者派遣法第35条によって原則禁止されています。
そのため短期の基準は派遣先にもよりますが、一般的に2か月以上~半年以内としている派遣会社が多いようです。
ギグワークと短期派遣の違い
ギグワークと短期派遣は、雇用契約や業務の関わり方についていくつか大きな違いがあります。
雇用主・雇用契約
ギグワークを請け負う際は、発注者と業務委託契約を結びます。
発注者と案件ごとに契約を結び、業務を全うすることで成果報酬が支払われます。
もしギグワークを本業にしている場合は個人事業主扱いになります。そのため、国民年金・国民健康保険に加入しなければなりません。
一方で短期派遣の場合、登録している派遣会社と雇用契約を結ぶため、雇用主は派遣会社となります。
そのため勤怠のルールや給与制度などは登録している派遣に従いましょう。
一定の期間・勤務時間を満たせば、派遣会社の社会保険や厚生年金への加入が可能になります。
仕事の探し方
ギグワークの仕事と短期派遣の仕事の探し方は全く違います。
ギグワークの仕事を探す時は、一般的にインターネットを活用します。プラットフォームと呼ばれるギグワーク紹介サイトやアプリに登録し、興味のあるお仕事に応募します。
サイトやアプリの登録からお仕事開始までは最短1日。面倒な事前面談や登録会もないので、登録した当日から仕事を始められます。
短期派遣の場合、まず派遣会社への登録から始まります。その後登録した派遣会社との面談が行われます。
面談では希望の仕事やこれまでの経験を確認し、希望・実績に合ったお仕事をコーディネーターから紹介してもらいます。
その後、派遣先との面談を経て採用となれば勤務を開始できます。
給与の計算方法
ギグワークの場合、1案件ごとに報酬が決められています。そのため早く仕事が終わっても予定より仕事が長引いても仕事にかかった時間の変動による報酬の変更はありません。
一方で短期派遣の多くは時給制を採用しています。稼働時間に応じて報酬(給料)が発生します。
働く時間・場所
ギグワークは単発の仕事を都度請け負う働き方のため、案件ごとに働く時間・場所が変わります。倉庫で仕分けの仕事をする日もあれば、翌日には在宅でライターの仕事を請け負うこともあります。
短期派遣の場合は、労働契約を交わした派遣先企業のオフィスや現場で契約に定められた時間稼働します。
派遣先が決まり労働契約を交わす時に勤務時間や労働環境も確定します。そのため、後に派遣社員の希望で働く時間の変更や、在宅⇒オフィス勤務もしくは、オフィス勤務⇒在宅のように働く場所の変更をするのは難しいことの方が多いようです。
ギグワークのメリット・デメリット
ギグワークと短期派遣、どちらの仕事の方が自分に合っているかしっかり見極めたい!という方は下記のメリット・デメリットを参考にしてくださいね。
ギグワークのメリット
- 好きな時間帯で働ける
- やりたい・興味のある仕事に応募できる
- ちょっとしたスキマ時間を有効活用できる
- 特別な経験・スキルが必要ない
- 人間関係のストレスが少ない など
ギグワークのデメリット
- 収入の安定にはある程度の実力が必要
- 仕事が決まらない日もある
- 毎回違う案件のため、人見知りの人や新しい環境が苦手な方は馴染みにくい
- ギグワークを本業とする場合、もしくは年間20万円以上のギグワーク収入がある場合、
確定申告が必要 など
ギグワークでは時間や場所、経験にとらわれない柔軟な働き方にメリットを感じている方が多いようです。一方で高い収益を出す・安定した収入を得るためにはある程度の実力やスキルが必要になります。
短期派遣のメリット・デメリット
続けて短期派遣のメリット・デメリットはこちら。
短期派遣のメリット
- 派遣会社の担当者が応募案件をピックアップしてくれる。
- 派遣先とのトラブルが発生した際は、派遣会社が間に立ってくれる。
- 労働条件によっては福利厚生を受けられる。 など
短期派遣のデメリット
- 仕事開始まで面談などいくつかのステップを踏まなければならない。
- 収入が大幅に増えない。
- 契約期間中の退職・契約内容の変更はできない。
- 経験によって紹介される案件が変わる。 など
短期派遣では、雇用契約を交わす安定性にメリットを感じる方が多いようです。
一方でギグワークより大幅に収入が増えない、仕事スタートまでに時間がかかるという点にデメリットを感じるようです。
自分らしく働くためにも働き方の違いを知ろう!
ギグワークと短期派遣にはそれぞれ働き方や契約の違い、メリットとデメリットがあります。
無理なく働くためにも自分の希望やライフスタイルと照らし合わせて
どちらの働き方の方が自分に合っているのかしっかりと見極めた上で選択しましょう!