ギグワーカーとフリーランスの違いってなに?
21.12.20

自分の裁量で自由に仕事を行う『ギグワーカー』と『フリーランス』。
副業やノマドワーカーが一般化し、ギグワーカーやフリーランスとして働きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
一方でそれぞれの働き方を混同している方もいらっしゃるかと思います。
今回は、ギグワーカーとフリーランスの定義や違い、働き方についてお伝えします。
ギグワーカーとフリーランスの定義
ギグワーカーとフリーランスはそれぞれ下記のような定義が設けられ、区別されています。
ギグワーカーとは?
ギグワーカーとは、インターネットやアプリなどを利用して、単発の仕事を請け負う労働者の総称です。
また”ギグワーカー”という言葉は、ミュージシャンの単発ライブ「ギグ」という言葉に由来する造語です。
継続的に案件を受注するのではなく、単発の仕事を都度受注する働き方です。
代表的なギグワークは、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員です。
日本よりも一足早くギグワークに注目しているアメリカや中国では、
企業(発注者)と個人(受注者)を繋ぐプラットフォーム(情報基盤や情報集約サイト)の市場が拡大し、若者を中心に注目を集めています。
日本でも「働き方改革」に伴う副業・兼業の推進や、新型コロナウイルスの影響に伴う本業収入の減少などの影響により、ギグワークへの注目が高まりつつあります。
先ほどご紹介した配達員だけではなく、オンライン講師やコンサルタント・エンジニア・ライター・デザイナーなど様々な分野においてギグワーク需要が拡大しつつあります。
フリーランスとは?
フリーランスとは、成果報酬型の働き方です。
1つの案件を全て遂行し納品して初めて報酬を受け取ることができます。
ギグワーカーとフリーランスの定義境界は曖昧な部分もありますが、単発の仕事を受注するギグワーカーとは違い、フリーランスは案件を丸ごと受注するため、専門的スキルが一定レベル求められる傾向にあります。
ギグワーカーとフリーランスの違い
ギグワーカーとフリーランスの違いは主に下記3つです。
1.単発か継続的か
ギグワーカーもフリーランスもどちらも個人で仕事を受注する働き方です。
しかし受注する業務の継続性が異なります。
継続性の低い単発の仕事を受注するのはギグワーカー、継続性が高い仕事を受ける場合はフリーランスにカテゴライズされます。
2、仕事の受注方法
ギグワーカーが仕事を受注するには、専用のプラットフォーム(マッチングアプリなど)を経由する場合がほとんどです。
フリーランスもインターネットやマッチングアプリを経由し仕事を受注するケースもありますが、個人の技術やスキルを見込み直接依頼を受けることがあります。
その点ギグワーカーは直接依頼を受けるケースはほぼないでしょう。
またフリーランスの場合、クラウドソーシングサービスに登録しておくことで、企業から仕事の発注を受けることもあります。
自発的な仕事の獲得が必要なギグワーカーと対比してフリーランスは技術やスキルが高いほど受動的な受注が可能になる働き方です。
3、専門的技術・知識の要否
ギグワーカーに依頼する仕事は単発です。
依頼ごとに仕事の受注者が異なるため、企業は毎回仕事を引き受けてくれる労働者に対して業務の説明をしなければなりません。
このような手間を限りなく省くため、
ギグワークは基本的に高いスキルや知識を必要としない業務が中心です。
一方でフリーランスは企業が遂行できない専門性の高い仕事が中心です。
ギグワーカーとフリーランスの大きな違いは仕事の専門性と継続性です。
ギグワークの仕事は誰にでも遂行できる業務が中心であるのに対し、フリーランスの仕事は専門的知識やスキルが必要になる傾向があります。
そのため、仕事を発注する企業としても『ギグワーカー=フリーター』・『フリーランス=ビジネスパートナー』という位置づけであることが多いようです。
ギグワーカーとフリーランスどちらを選ぶべき?
ギグワーカーとフリーランス、
どちらが自分に適した働き方なのか分からないという方も多いかと思います。
仕事に割く時間・どれぐらい収入が必要かによって、どちらの働き方が自分にマッチしているのか決めることができます。
スキマ時間を有効活用したい方は「ギグワーカー」
スキマ時間を活用したい方は、ギグワーカーとして働くことをおすすめします。
ギグワーカーの最大のメリットは空き時間で単発労働ができる点です。
例えばUber Eatsの配達員は、数十分で仕事が完了することがあります。
このようにギグワークの仕事は単発業務であることが多く、1度受けた仕事だからといって継続的に受注する必要もありません。
家事や育児の合間、学業や本業のない日や時間帯などに、部分的に請け負える業務をできる時間だけ受注できる時間の自由度が高い働き方です。
一方で単発の仕事を繰り返し受注するため、安定した収入が得られないデメリットもあります。
中長期的な収入を求める方は「フリーランス」
フリーランスは案件ごとに仕事を請け負います。
そのため、一定期間の収入が想定できます。
単発の仕事を請け負うギグワーカーとは違い、受注した仕事で信頼と実績を積み重ねれば継続して仕事の依頼や紹介を受けることができます。
継続受注できるクライアントを増やすことで、将来的に大きな収入・安定した収入へと繋げることができます。
自分の裁量で仕事を受注できるギグワーカーとフリーランスは、一見すると同じようにも思われますが、
全く異なる働き方です。
それぞれの違いやメリット・デメリットを理解した上で自分に合った働き方を選択してくださいね。