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ギグワークって確定申告は必要なの?

21.11.25

単発で仕事を請け負うギグワーカーに確定申告は必要なのか?
そんな疑問を持つギグワーカーは少なくないでしょう。
自分の裁量で仕事を受注するギグワーカーは、労務に対する支出入を自身で管理しなければなりません。
一定の所得を得たギグワーカーは、所得税を国に納めなければなりません。
今回はギグワーカーとして活動する上で知っておきたい、所得税を納税する手段である確定申告についてお伝えします。

そもそも確定申告って何だろう?

まずは「確定申告とは何か」をお伝えします。

確定申告とは?

確定申告とは、その年の1月1日から12月31日までの1年間に生じた全ての所得の金額とそれに対する所得税及び復興特別所得税の額を計算し、
翌年2月16日から3月15日までの間に申告を行い、所得税を納付する手続きのことです。
(参考資料:国税庁
確定申告の必要有無は、雇用契約や収入によって異なります。
確定申告をすべき所得があるのにも関わらず確定申告をしなかった場合、税務調査が入った上で下記のようなペナルティを受ける可能性があります。

無申告課税

確定申告の期限までに税金を申告しなかった場合、原則として納付すべき税額に対して、
50万円までは15%、50万円を超える金額は20%の割合を乗じた金額が罰金として発生する。
(参考資料:国税庁

延滞税

税金が定められた期限までに納付されない場合には、原則として法定納期限の翌日から納付する日までの日数に応じて、利息に相当する延滞税が自動的に課される。
(参考資料:国税庁
ギグワーカーは、ご自身が確定申告をすべき対象なのかしっかりと確認しておくようにしましょう。

雇用契約をしているギグワーカーの確定申告要否

ギグワークと一口に言っても様々な雇用関係があります。
雇用型ギグワークの場合、基本的に所得は給与所得として扱います。
そのため給与計算や源泉徴収などは、案件の発注者である企業が行います。

雇用型ギグワーク・確定申告が必要な場合

下記に該当する方は原則、確定申告が必要です。
他のギグワーク収入もしくは副業が20万円を超える人

  • 年末調整をしてくれる企業と雇用契約を結びかつその収入が2,000万円以上の人
  • 雇用契約を結んでいる企業が2つ以上ある人
  • 不動産(土地、建物)を売却した人
  • 年金を受給している人
  • 財産贈与を受けた人
  • 空き家物件を売却した人

雇用型ギグワーク・確定申告が不要な場合

企業と雇用契約を結んでいるギグワーカーで上記の確定申告対象に該当しない方は、企業(案件の発注者)が年末調整を行うため、確定申告をする必要はありません。

業務委託契約をしているギグワーカーの確定申告の要否

業務委託型とは、単発の業務に対して成果報酬を受け取るスタイルの契約です。
この場合、企業と雇用契約を結びません。そのためギグワーカーは個人事業主という扱いになります。

業務委託型ギグワーク・確定申告が必要な場合

ギグワークが本業か副業かによって確定申告の必要条件が異なります。

➀副業としてギグワーク収入がある場合

本業が他にあり、副業としてギグワークを行っていた場合、
ギグワーカーとしての活動に必要な経費を除き、年間所得が20万円を超える場合は確定申告が必要です。

➁本業としてギグワーク収入がある場合

確定申告で所得税額の計算をする時、総所得金額などから差し引くことができる控除の1つに「基礎控除」があります。
基礎控除は納税者本人の合計所得金額が2,400万円以下の場合、48万円分の控除を受けられます。
つまりギグワークを本業とし、業務上必要な経費を差し引きした金額が48万円以下は所得税が発生しません。
反対に経費を差し引き本業所得が48万円以上の場合は、所得税が発生するため、確定申告をする必要があります。

業務委託型ギグワーク・確定申告が不要な場合

下記ケースに該当する方は、業務委託契約を結んでいたいとしても、原則確定申告をする必要はありません。

  • ギグワークを副業とし、年間所得が20万円未満の場合
  • ギグワークを本業とし、年間所得が48万円未満の場合

本業か副業かで確定申告要否が異なるため、自身の確定申告の要否が分からない場合は、お住まいの自治体にある税務署に確認してみてくださいね。

所得税・源泉徴収票・年末調整とは?

では最後に確定申告でよく耳にするワードを解説したいと思います。

所得税

所得税とは、社会保険(健康保険・厚生年金)を差し引いた課税所得に税率を適用し算出した税金のことを言います。
確定申告では、この所得税を計算・申告・納税する手続きを行います。

源泉徴収票

源泉徴収票とは、1年間に支払われた給与や賞与などの総額と納めた所得税の金額が記載されている書類のことです。
雇用契約を結びギグワークをしている場合、源泉徴収票に記載された内容をもとに確定申告を行います。
そのため、雇用契約を結んでいる企業から発行された源泉徴収票は大切に保管しておきましょう。

年末調整

年末調整について、国税庁のホームページには、以下の通りに記載されています。

『給与の支払者がその年最後に給与の支払をする際、給与の支払を各人別に、
それまでその年中に給与を支払う都度源泉徴収をした所得税の合計額と、
その年中の給与の支給総額について納付すべき税額(年税額)とを比較して過不足額の精算を行うことを「年末調整」といいます。』

つまり、1年間で得た給与の総額から保険などの控除を差し引いた所得税額を再計算する作業及び、
余分な源泉徴収がなされている場合は還付、反対に不足時には追加徴収を行う手続きのことです。
年末調整は雇用契約を結んでいるギグワーカーに対し、雇用主である企業が行う手続きです。

ギグワーカーの中でも本業か副業か、1年間の収入額などによって確定申告の要否が異なります。
一定の所得を得た場合や条件を満たした場合、ギグワーカーも確定申告が必要になります。
本来対象であるのにも関わらず確定申告をしなかった場合、無申告加算税や延滞税が発生してしまうことも。

ギグワーカーとして働く場合は、所得に対する税金についての知識もしっかりと深めておきましょう。

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